Cisco Unified Communications Manager の設定値
Cisco Unified Communications Manager の設定を使用すると、同じクラスタ内にインストールされた各 Cisco Unified Communications Manager のポートおよびその他のプロパティを指定できます。クラスタは、冗長化機能を有効にした一群の Cisco Unified Communications Manager から構成されます。
Cisco Unified Communications Manager クラスタの最初のノードについては、インストールの過程でサーバが自動的に追加されます。他の Cisco Unified Communications Manager をクラスタに追加するには、管理者が([サーバの設定(Server Configuration)] を使用して)サーバを設定し、その Cisco Unified Communications Manager を(Cisco Unified Communications Manager の設定を使用して)追加する必要があります。この手順を、クラスタ内の Cisco Unified Communications Manager ごとに繰り返します。
表 3-1 では、Cisco Unified Communications Manager の設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 3-1 Cisco Unified Communications Manager の設定値
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[サーバ情報(Server Information)]
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[CTI ID] |
この読み取り専用フィールドには Computer Telephony Integration(CTI; コンピュータ/テレフォニー インテグレーション)ID が表示されます。 |
[Cisco Unified CMサーバ(Cisco Unified Communications Manager Server)] |
この読み取り専用フィールドには、Cisco Unified Communications Manager がインストールされているサーバが表示されます。 |
[Cisco Unified CMの名前(Cisco Unified Communications Manager Name)] |
この Cisco Unified Communications Manager に割り当てる名前を入力します。 |
[説明(Description)] |
Cisco Unified Communications Manager の説明を入力します。任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(¥)、または山カッコ(<>)は使用できません。 |
[自動登録情報(Auto-registration Information)]
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[開始電話番号(Starting Directory Number)] |
デバイスの自動登録に使用する開始電話番号を入力します。[開始電話番号(Starting Directory Number)] をゼロ(0)で始めないでください。 |
[終了電話番号(Ending Directory Number)] |
デバイスの自動登録に使用する終了電話番号を入力します。[終了電話番号(Ending Directory Number)] をゼロ(0)で始めないでください。 [開始電話番号(Starting Directory Number)] と [終了電話番号(Ending Directory Number)] を同じ値に設定すると、自動登録が使用不可になります。 |
[パーティション(Partition)] |
パーティションを使用しない場合は、[<なし(None)>] を選択します。 パーティションを使用している場合は、自動登録された電話番号が属するパーティションをドロップダウン リスト ボックスから選択します。 ヒント パーティション、外線電話番号マスク、またはボイスメール ボックス マスクを選択する前に、自動登録用の範囲を選択しておく必要があります。 250 より多くのパーティションが存在する場合、ドロップダウン リスト ボックスの横に [検索(Find)] ボタンが表示されます。 1. [検索(Find)] ボタンをクリックして、[パーティションの検索と一覧表示(Find and List Partitions)] ウィンドウを表示します。 2. パーティションの検索条件のフィールドで、検索条件を選択し、パーティション名の一部を入力します。 3. 表示されたパーティションのリストで、指定したいパーティションの横にあるチェックボックスをオンにします。 4. [選択項目の追加(Add Selected)] をクリックします。 |
[外線電話番号マスク(External Phone Number Mask)] |
自動登録されたデバイスから発信される外部(発信)コールに対して、発信者 ID 情報をフォーマットするのに使用するマスクを指定します。 • このマスクには、最長 50 文字までを指定できます。 • 発信者 ID 情報に表示する数字列を入力します。自動登録されたデバイスの電話番号を表すには、X を使用します。 次の例を参照してください。 • マスク 972813XXXX を指定する場合、外部コールを行うのに使用されるルート パターンで [発呼側の外線電話番号マスクを使用(Use Calling Party's External Phone Number Mask)] オプションがオンになっていれば、内線番号 1234 からの外部コールは、発信者 ID が 9728131234 と表示されます。 • 代表番号を表すために、9728135000 のようなすべて数字列のマスクを指定した場合は、その番号(9728135000)が、自動登録された任意のデバイスからの外部コールの発信者 ID として表示されます。 |
[このCisco Unified CMでは自動登録は無効にする(Auto-registration Disabled on this Cisco Unified Communications Manager)] |
Cisco Unified Communications Manager は、無許可でネットワークへ接続するのを防止する目的で、デフォルトでは自動登録を使用不可にしています。自動登録を使用可能にするか使用不可にするかを選択するには、次のいずれかのオプションを使用します。 • この Cisco Unified Communications Manager で自動登録を使用可能にするには、[このCisco Unified CMでは自動登録は無効にする(Auto-registration Disabled on this Cisco Unified Communications Manager)] チェックボックスをオフにします。 • この Cisco Unified Communications Manager で自動登録を使用不可にするには、[このCisco Unified CMでは自動登録は無効にする(Auto-registration Disabled on this Cisco Unified Communications Manager)] チェックボックスをオンにします。 – 自動登録が使用不可の場合は、ネットワークに新しいデバイスを追加するたびに、電話番号を手動で設定する必要があります。 – [開始電話番号(Starting Directory Number)] と [終了電話番号(Ending Directory Number)] を同じ値に設定しても、自動登録が使用不可になります。 – このオプションをオンにして自動登録を使用不可にするときに、開始電話番号と終了電話番号が指定されている場合、Cisco Unified Communications Manager は、開始電話番号と終了電話番号を同じ値に設定します。 Cisco Unified Communications Manager は、自動登録が使用不可になると、パーティションと外部電話マスク情報をリセットします。 |
[このサーバでのCisco Unified CMのTCPポートの設定(Cisco Unified Communications Manager TCP Port Settings for This Server)]
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[イーサネット電話ポート(Ethernet Phone Port)] |
Cisco Unified Communications Manager は、ネットワーク上の Cisco Unified IP Phone(SCCP のみ)との通信に、この TCP ポートを使用します。 • デフォルトのポート値 2000 がシステム上ですでに使用中の場合以外は、このデフォルト ポートを受け入れてください。2000 を選択すると、このポートはノンセキュアとして識別されます。 • すべてのポート入力値は固有のものでなければなりません。 • 有効なポート番号の範囲は、1024 ~ 49151 です。 • セキュリティの設定については、『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』を参照してください。 |
[MGCPリッスンポート(MGCP Listen Port)] |
Cisco Unified Communications Manager は、関連する MGCP ゲートウェイからメッセージを検出する場合に、この TCP ポートを使用します。 • デフォルトのポート番号 2427 がシステム上ですでに使用中の場合以外は、このデフォルト ポートを受け入れてください。 • すべてのポート入力値は固有のものでなければなりません。 • 有効なポート番号の範囲は、1024 ~ 49151 です。 |
[MGCPキープアライブポート(MGCP Keep-alive Port)] |
Cisco Unified Communications Manager は、関連する MGCP ゲートウェイとキープアライブ メッセージを交換する場合に、この TCP ポートを使用します。 • デフォルトのポート番号 2428 がシステム上ですでに使用中の場合以外は、このデフォルト ポートを受け入れてください。 • すべてのポート入力値は固有のものでなければなりません。 • 有効なポート番号の範囲は、1024 ~ 49151 です。 |
[SIP電話ポート(SIP Phone Port)] |
このフィールドには、TCP および UDP による SIP 回線登録をリッスンするために Cisco Unified Communications Manager が使用するポート番号を指定します。 |
[SIP電話セキュアポート(SIP Phone Secure Port)] |
このフィールドには、TLS による SIP 回線登録をリッスンするために Cisco Unified Communications Manager が使用するポート番号を指定します。 セキュリティの設定については、『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』を参照してください。 |
[保存(Save)] ボタン |
設定に加えた変更を保存するには、このボタンをクリックします。 |
[リセット(Reset)] ボタン |
この Cisco Unified Communications Manager サーバと同じ Cisco Unified CM グループに属するすべてのデバイスをリセットするには、このボタンをクリックします。 (注) このサーバに登録されているデバイスだけでなく、このサーバがメンバーとなっている Cisco Unified CM グループのすべてのデバイスがリセットされます。 このボタンをクリックすると、[デバイスリセット(Device Reset)] ポップアップ ウィンドウが表示されます。ポップアップ ウィンドウ内のテキストは、ウィンドウに表示される [リセット(Reset)]、[リスタート(Restart)]、[閉じる(Close)] の各ボタンの違いを示しています。実行するアクションに応じて適切なボタンをクリックします。 |
[設定の適用(Apply Config)] ボタン |
設定に変更を加えた Cisco Unified Communications Manager を、対応する登録済みデバイスと同期するには、このボタンをクリックします。詳細については、「Cisco Unified Communications Manager とデバイスのの同期化」を参照してください。 |
Cisco Unified Communications Manager の検索
ネットワーク内にはいくつかの Cisco Unified Communications Manager が存在する場合があります。Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、条件を指定して、特定の Cisco Unified Communications Manager を見つけることができます。Cisco Unified Communications Manager を検索する手順は、次のとおりです。
(注) ブラウザ セッションでの作業中は、検索/リストの検索設定がクライアント マシンの cookie に保存されます。他のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合や、ブラウザを閉じてから再び新しくブラウザ ウィンドウを開いた場合でも、検索に変更を加えない限り、Cisco Unified Communications Manager の検索設定は保持されます。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [Cisco Unified CM] の順に選択します。
[Cisco Unified CM の検索と一覧表示(Find and List Cisco Unified CMs)] ウィンドウが表示されます。アクティブな(前回の)クエリーのレコードも、ウィンドウに表示されることがあります。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認し、ステップ 3 に進んでください。
レコードをフィルタリングまたは検索する手順は、次のとおりです。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加したすべての検索条件を削除してください。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
一致するすべてのレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから別の値を選択して、各ページに表示する項目の数を変更できます。
(注) 該当するレコードの横にあるチェックボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、複数のレコードをデータベースから削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、この選択対象として設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 レコードのリストで、表示するレコードのリンクをクリックします。
(注) リストのヘッダーに上矢印または下矢印がある場合、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager の更新
Cisco Unified Communications Manager を更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [Cisco Unified CM] の順に選択します。
[Cisco Unified CM の検索と一覧表示(Find and List Cisco Unified CMs)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 Cisco Unified Communications Manager を更新するには、「Cisco Unified Communications Manager の検索」の説明に従って、対象となる Cisco Unified Communications Manager を検索します。更新する Cisco Unified Communications Manager をクリックし、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表 3-1 を参照)。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco Unified Communications Manager とデバイスのの同期化
設定の変更を実行した Cisco Unified Communications Manager を、対応する登録済みデバイスに同期させる手順は、次のとおりです。この手順によって、中断を最小限に抑えた方法で未処理の設定が適用されます (たとえば、影響を受けるデバイスの一部は、リセットまたはリスタートが不要な場合があります)。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [Cisco Unified CM] の順に選択します。
[Cisco Unified CM の検索と一覧表示(Find and List Cisco Unified CMs)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 使用する検索条件を選択します。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
検索条件に一致する Cisco Unified CM がウィンドウに表示されます。
ステップ 4 デバイスと同期する Cisco Unified Communications Manager をクリックします。
ステップ 5 他の設定変更を行います。
ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 7 [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
[設定情報の適用(Apply Configuration Information)] ダイアログが表示されます。
ステップ 8 [OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco CallManager サービスのアクティブ化および非アクティブ化
Cisco CallManager サービスのアクティブ化および非アクティブ化には、次の要件が適用されます。
• 「Cisco CallManager サービスのアクティブ化」
• 「Cisco CallManager サービスの非アクティブ化」
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco CallManager サービスのアクティブ化
Cisco Unified Communications Manager の新規インストールを実行するときに、次の手順に従う必要があります。
1. サーバを追加します。サーバが設定されると、Cisco Unified Communications Manager が自動的に追加されます。
2. 『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』の説明に従って、Cisco CallManager サービスをアクティブにします。
この手順に従わない場合は、メッセージが表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
Cisco CallManager サービスの非アクティブ化
Cisco CallManager サービスは、Cisco Unified サービスアビリティで非アクティブにすることができます。Cisco CallManager サービスを非アクティブにすると、サービスを非アクティブにした Cisco Unified Communications Manager は非アクティブになり、使用されなくなります。
(注) Cisco Unified サービスアビリティで [Tools] > [Service Activation] にアクセスすると、Cisco Unified Communications Manager のステータスを表示できます。
Cisco CallManager サービスを非アクティブにした場合、その Cisco Unified Communications Manager 上ではコールを発信できなくなります。
Cisco Unified Communications Manager の管理機能の Web サービスがアクティブになっていて、データベースが起動し、動作している場合は、非アクティブになった Cisco Unified Communications Manager に対して設定操作を実行できます。
Cisco Unified Communications Manager 上でもう一度 Cisco CallManager サービスをアクティブにすると、Cisco Unified Communications Manager が元の設定(サーバ名または IP アドレス)のままで自動的にデータベースに再作成されます。そしてこの Cisco Unified Communications Manager がアクティブになります。Cisco CallManager サービスが動作していることを確認するには、Cisco Unified サービスアビリティで [Tools] > [Control Center - Feature Services] にアクセスします。
サービスのアクティブ化の詳細については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。