LDAP ディレクトリの設定値
[LDAPディレクトリ(LDAP Directory)] ウィンドウでは、たとえば LDAP ディレクトリの名前、LDAP ユーザが存在する場所、データを同期する頻度など、LDAP ディレクトリに関する情報を指定します。 表 15-1 では、LDAP ディレクトリの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
始める前に
LDAP ディレクトリの同期化を行うには、その前に Cisco DirSync サービスをアクティブにしておく必要があります。サービスをアクティブにする方法については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。
LDAP ディレクトリの情報と LDAP 認証の設定値を変更できるのは、お客様の LDAP ディレクトリからの同期化が Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [LDAPシステムの設定(LDAP System Configuration)] ウィンドウで使用可能にされている場合だけです。
表 15-1 LDAP ディレクトリの設定値
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[LDAPディレクトリ情報(LDAP Directory Information)]
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[LDAP設定名(LDAP Configuration Name)] |
LDAP ディレクトリの固有の名前を入力します(40 文字まで)。 |
[LDAPマネージャ識別名(LDAP Manager Distinguished Name)] |
LDAP マネージャのユーザ ID を入力します(128 文字まで)。このユーザは、該当する LDAP ディレクトリへのアクセス権を持つ管理ユーザです。 |
[LDAPパスワード(LDAP Password)] |
LDAP マネージャのパスワードを入力します(128 文字まで)。 |
[パスワードの確認(Confirm Password、半角英数字のみ)] |
[LDAPパスワード(LDAP Password)] フィールドに入力したパスワードをもう一度入力します。 |
[LDAPユーザ検索ベース(LDAP User Search Base)] |
すべての LDAP ユーザが存在するロケーションを入力します(256 文字まで)。このロケーションは、コンテナまたはディレクトリとして機能します。この情報は、お客様側の構成によって異なります。 |
[LDAPカスタムフィルタ(LDAP Custom Filter)] |
このドロップダウン リストから LDAP カスタム フィルタを選択します。LDAP フィルタは、LDAP 検索の結果をフィルタリングします。フィルタに一致する LDAP ユーザは Cisco Unified Communications Manager データベースにインポートされますが、フィルタに一致しない LDAP ユーザはインポートされません。 デフォルト値は、[<なし(None)>] です。この値は、LDAP サーバ タイプに固有のデフォルトの LDAP フィルタを適用します。デフォルトの LDAP フィルタは次のとおりです。 • [Microsoft Active Directory(AD)]: (&(objectclass=user)(!(objectclass=Computer))(!(UserAccountControl:1.2.840.113556.1.4.803:=2))) • [iPlanetまたはSun One LDAPサーバ(iPlanet or Sun One LDAP Server)]: (objectclass=inetOrgPerson) • [OpenLDAP]: (objectclass=inetOrgPerson) • [Microsoft Active Directoryアプリケーションモード(ADAM)(Microsoft Active Directory Application Mode (ADAM))]: (&(objectclass=user)(!(objectclass=Computer))(!(msDS-UserAccountDisabled=TRUE))) LDAP フィルタの詳細については、「LDAP カスタム フィルタ」を参照してください。 |
[LDAPディレクトリ同期スケジュール(LDAP Directory Synchronization Schedule)]
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[同期を一回だけ実行(Perform Sync Just Once)] |
この LDAP ディレクトリに含まれているデータを Cisco Unified Communications Manager データベースのデータと 1 回だけ同期する場合は、このチェックボックスをオンにします。 |
[再同期の実行間隔(Perform a Re-sync Every)] |
この LDAP ディレクトリに含まれているデータを Cisco Unified Communications Manager データベースのデータと定期的に同期する場合は、これらのフィールドを使用します。 左側のフィールドには、数値を入力します。ドロップダウン リスト ボックスでは、次のいずれかの値を選択します。 • [時(hours)] • [日(days)] • [週(weeks)] • [月(months)] Cisco Unified Communications Manager では、6 時間(このフィールドの最小値)ごとにディレクトリ情報を同期することができます。 (注) このフィールドがアクティブのままになるのは、[同期を一回だけ実行(Perform Sync Just Once)] チェックボックスをオフにした場合だけです。 |
[次の再同期時刻(Next Re-sync Time)] (YYYY-MM-DD hh:mm) |
Cisco Unified Communications Manager ディレクトリのデータをこの LDAP ディレクトリと次回に同期する時刻を指定します。時刻は 24 時間制で指定してください。たとえば、午後 1 時は 13:00 です。 |
[同期対象のユーザフィールド(User Fields To Be Synchronized)]
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[Cisco Unified CMのユーザフィールド(Cisco Unified Communications Manager User Fields)]
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[LDAPユーザフィールド(LDAP User Fields)]
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[ユーザID(User ID)] |
[sAMAccountName] または [uid] |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 |
[ミドルネーム(Middle Name)] |
(ドロップダウン リスト ボックス) |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 LDAP ユーザ フィールドについては、次のいずれかの値を選択してください。 • [middleName] • [initials] |
[マネージャID(Manager ID)] |
[manager] |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 |
[電話番号(Phone Number)] |
(ドロップダウン リスト ボックス) |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 LDAP ユーザ フィールドについては、次のいずれかの値を選択してください。 • [telephoneNumber] • [ipPhone] |
[名(First Name)] |
[givenName] |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 |
[姓(Last Name)] |
[sn] |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 |
[部署名(Department)] |
[department] または [departmentnumber] |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 |
[メールID(Mail ID)] |
(ドロップダウン リスト ボックス) |
これらのフィールドでは、左側のフィールドに指定した Cisco Unified Communications Manager データが、右側のフィールドに指定した LDAP ユーザ データと同期されます。 LDAP ユーザ フィールドについては、次のいずれかの値を選択してください。 • [mail] • [sAMAccountName] • [uid] |
[LDAPサーバ情報(LDAP Server Information)]
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[サーバのホスト名またはIPアドレス(Host Name or IP Address for Server)] |
この LDAP ディレクトリのデータが配置されているサーバのホスト名または IP アドレスを入力します。 |
[LDAPポート(LDAP Port)] |
社内ディレクトリが LDAP 要求を受信するポートの番号を入力します。このフィールドにアクセスできるのは、エンド ユーザの LDAP 認証が使用可能になっている場合だけです。 Microsoft Active Directory および Netscape Directory のデフォルト LDAP ポートは 389 です。Secure Sockets Layer(SSL)のデフォルト LDAP ポートは 636 です。 社内ディレクトリの設定方法によって、このフィールドに入力するポート番号が決まります。たとえば、[LDAPポート(LDAP Port)] フィールドを設定する前に、LDAP サーバがグローバル カタログ サーバとして機能するかどうかや、設定で LDAP over SSL が必要かどうかを決定します。次のポート番号のいずれかを入力することを考慮してください。 LDAP サーバがグローバル カタログ サーバでない場合の LDAP ポート • 389:SSL が必要でない場合 (このポート番号は、[LDAPポート(LDAP Port)] フィールドに表示されるデフォルトです)。 • 636:SSL が必要な場合 (このポート番号を入力する場合は、[SSLを使用(Use SSL)] チェックボックスがオンになっていることを確認してください)。 LDAP サーバがグローバル カタログ サーバである場合の LDAP ポート • 3268:SSL が必要でない場合。 • 3269:SSL が必要な場合 (このポート番号を入力する場合は、[SSLを使用(Use SSL)] チェックボックスがオンになっていることを確認してください)。 ヒント 設定では、上記の項目に記載されたオプションとは異なるポート番号の入力が必要になる場合があります。[LDAPポート(LDAP Port)] フィールドを設定する前に、ディレクトリ サーバの管理者に問い合せて、入力する正しいポート番号を確認してください。 |
[SSLを使用(Use SSL)] |
セキュリティのために Secure Sockets Layer(SSL)暗号化を使用するには、このチェックボックスをオンにします。 の「Security」の章に、証明書のアップロード手順についての説明があります。 |
[他の冗長LDAPサーバを追加(Add Another Redundant LDAP Server)] |
行を追加して、この他のサーバに関する情報を入力できるようにするには、このボタンをクリックします。 |
Cisco Unified Communications Manager の管理に表示されるユーザ フィールドに加えて、 表 15-2 で説明する [Microsoft Active Directoryアプリケーションモード(Microsoft Active Directory Application Mode)] のユーザ フィールドも同期されます。
表 15-2 その他に同期される [Microsoft Active Directoryアプリケーションモード(Microsoft Active Directory Application Mode)] のユーザ フィールド
[Cisco Unified CMのユーザフィールド(Cisco Unified Communications Manager User Fields)]
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[LDAPユーザフィールド(LDAP User Fields)]
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[UniqueIdentifier] |
[ObjectGUID] |
[Pager] |
[pager] または [pagertelephonenumber] |
[Mobile] |
[mobile] または [mobiletelephonenumber] |
[Title] |
[title] |
[Homephone] |
[homephone] または [hometelephonenumber] |
[OCSPrimaryUserAddress] |
[msRTCSIP-primaryuseraddress] |
LDAP ディレクトリの検索
LDAP ディレクトリの設定を見つける手順は、次のとおりです。
(注) Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、ブラウザ セッションでの作業中は、LDAP ディレクトリの検索設定が保持されます。別のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合でも、検索に変更を加えたり、ブラウザを閉じたりしない限り、LDAP ディレクトリの検索設定は保持されます。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [LDAP] > [LDAPディレクトリ(LDAP Directory)] の順に選択します。
[LDAPディレクトリの検索と一覧表示(Find and List LDAP Directories)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認し、ステップ 3 に進んでください。
レコードをフィルタリングまたは検索する手順は、次のとおりです。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加したすべての検索条件を削除してください。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
一致するすべてのレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから別の値を選択して、各ページに表示する項目の数を変更できます。
(注) 該当するレコードの横にあるチェックボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、複数のレコードをデータベースから削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、この選択対象として設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 レコードのリストで、表示するレコードのリンクをクリックします。
(注) リストのヘッダーに上矢印または下矢印がある場合、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
LDAP ディレクトリの設定
Cisco Unified Communications Manager の管理のデータベースとのユーザ データ同期化に使用する LDAP ディレクトリの情報を追加または更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [LDAP] > [LDAPディレクトリ(LDAP Directory)] の順に選択します。
[LDAPディレクトリの検索と一覧表示(Find and List LDAP Directories)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 次の作業のいずれかを実行します。
• LDAP ディレクトリに関する新しい情報を追加するには、対象となるディレクトリを見つけて(「LDAP ディレクトリの検索」を参照)、[新規追加(Add New)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• LDAP ディレクトリに関する既存の情報を更新するには、対象となるディレクトリを見つけて(「LDAP ディレクトリの検索」を参照)、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表 15-1 を参照)。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
新しい LDAP ディレクトリが Cisco Unified Communications Manager データベースに追加されます。または、既存のディレクトリが更新されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
LDAP ディレクトリの削除
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで LDAP ディレクトリを削除する手順は、次のとおりです。
始める前に
LDAP ディレクトリを削除すると、Cisco Unified Communications Manager はそのディレクトリに関する情報をデータベースから削除します。
(注) 該当する LDAP ディレクトリの横にあるチェックボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、[LDAPディレクトリの検索と一覧表示(Find and List LDAP Directories)] ウィンドウから複数の LDAP ディレクトリを削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、ウィンドウ内のすべての LDAP ディレクトリを削除できます。
手順
ステップ 1 「LDAP ディレクトリの検索」の手順を使用して、削除する LDAP ディレクトリを検索します。
ステップ 2 削除する LDAP ディレクトリの名前をクリックします。
選択した LDAP ディレクトリが表示されます。
ステップ 3 [削除(Delete)] をクリックします。
削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
ステップ 4 [OK] をクリックします。
ウィンドウの表示が更新され、LDAP ディレクトリがデータベースから削除されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。