発呼側トランスフォーメーション パターンの設定値
[発呼側トランスフォーメーションパターン(Calling Party Transformation Pattern)] ウィンドウのパラメータは、宛先デバイスの発呼側トランスフォーメーション コーリング サーチ ス ペースを使用して、適切な発信者情報を提供します。トランスフォーメーション パターンを使用するコールはルーティングできないことに注意してください。このパターンと一致した場合、コールはデバイスにルーティングされません。
発呼側トランスフォーメーション パターンは発呼側標準化機能で使用します。詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド 』のを参照してください。
(注) ローカル ルート グループ機能が設定されている場合の発呼側トランスフォーメーション パターンおよびその使用方法と設定については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』の「ローカル ルート グループ」の章を参照してください。
表 65-1 では、発呼側トランスフォーメーション パターンの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 65-1 発呼側トランスフォーメーション パターンの設定値
|
|
[パターン定義(Pattern Definition)]
|
[パターン(Pattern)] |
数字とワイルドカード(スペースを使用しない)を含むトランスフォーメーション パターンを入力します。たとえば、NANP では、通常のローカル アクセスの場合は 9.@ を、通常のプライベート ネットワーク番号計画の場合は 8XXX を入力します。大文字の A、B、C、D、および ¥+ を指定できます。¥+ は、国際的なエスケープ文字 + を表します。 (注) パターンが固有のものであることを確認してください。重複エントリを示すエラーが表示された場合は、トランスフォーメーション パターン、ルート パターン、トランスレーション パターン、電話番号、コール パーク番号、コール ピックアップ番号、メッセージ受信のオン/オフ、またはミートミー番号をチェックしてください。また、必要に応じてルート プラン レポートもチェックしてください。 ワイルドカードの詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』のを参照してください。 |
[パーティション(Partition)] |
パーティションを使用してトランスフォーメーション パターンへのアクセスを制限する場合は、ドロップダウン リスト ボックスから適切なパーティションを選択します。パーティションの使用方法の詳細については、「パーティションの設定」を参照してください。 Max List Box Items エンタープライズ パラメータを使用して、このドロップダウン リスト ボックスで表示するパーティションの数を設定することができます。Max List Box Items エンタープライズ パラメータで指定した数よりも多くのパーティションが存在する場合、ドロップダウン リスト ボックスの横に [検索(Find)] ボタンが表示されます。[検索(Find)] ボタンをクリックして、[パーティションの検索と一覧表示(Find and List Partitions)] ウィンドウを表示します。「パーティションの検索」の手順に従って、パーティション名を検索し、選択します。 (注) トランスフォーメーション パターンは、ルート パターンや電話番号などのダイヤル パターンとは別の非ヌル パーティションに設定してください。トランスフォーメーション パターンを検索するとき、Cisco Unified Communications Manager はヌル パーティションのパターンを無視します。 を選択します。 (注) パターン、ルート フィルタ、およびパーティションの組み合せが、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内で固有であることを確認してください。 |
[説明(Description)] |
トランスフォーメーション パターンの説明を入力します。 |
[番号計画(Numbering Plan)] |
番号計画を選択します。 |
[ルートフィルタ(Route Filter)] |
トランスフォーメーション パターンにワイルドカード @ が含まれている場合は、ルート フィルタを選択できます。オプションでルート フィルタを選択すると、所定の番号パターンが制限されます。 表示されるルート フィルタは、[番号計画(Numbering Plan)] ドロップダウン リスト ボックスで選択する番号計画によって異なります。 Max List Box Items エンタープライズ パラメータを使用して、このドロップダウン リスト ボックスで表示する項目数を設定できます。Max List Box Items エンタープライズ パラメータで指定した数よりも多くのルート フィルタが存在する場合、ドロップダウン リスト ボックスの横に [検索(Find)] ボタンが表示されます。[検索(Find)] ボタンをクリックして、[ルートフィルタの検索と一覧表示(Find and List Route Filters)] ウィンドウを表示します。「ルート フィルタの検索」の手順に従って、ルート フィルタ名を検索し、選択します。 を選択します。 |
[緊急優先(Urgent Priority)] |
Cisco Unified Communications Manager は、[緊急優先(Urgent Priority)] を指定してすべての発呼側トランスフォーメーション パターンを設定します。パターンの優先順位は変更できません。 |
[発呼側トランスフォーメーション(Calling Party Transformations)]
|
[発呼側の外線電話番号マスクを使用(Use Calling Party's External Phone Number Mask)] |
発信コールで完全な外線電話番号を Calling Line Identification(CLID; 発呼者回線 ID)に使用する場合は、このチェックボックスをオンにします。また、すべての電話機で外線電話番号マスクを設定することもできます。 |
[番号削除の命令(Discard Digit Instructions)] |
この発呼側トランスフォーメーション パターンに関連付ける数字破棄命令を選択します。表示される数字破棄命令は、[番号計画(Numbering Plan)] ドロップダウン リスト ボックスで選択する番号計画によって異なります。 |
[発呼側トランスフォーメーションマスク(Calling Party Transform Mask)] |
トランスフォーメーション マスク値を入力します。NANP の有効な入力値は、0 ~ 9 の数字、ワイルドカード文字 X、アスタリスク(*)、シャープ(#)、および国際的なエスケープ文字 + です。 [番号削除の命令(Discard Digit Instructions)] フィールドがブランク、[プレフィックス番号(Prefix Digits、発信コール)] フィールドがブランク、[発呼側トランスフォーメーション マスク(Calling Party Transformation Mask)] フィールドがブランク、および [発呼側の外線電話番号マスクを使用(Use Calling Party's External Phone Number Mask)] がオフの場合、発呼側トランスフォーメーションは行われません。 |
[プレフィックス番号(Prefix Digits、発信コール)] |
[プレフィックス番号(Prefix Digits、発信コール)] フィールドに、プレフィックス番号を入力します。NANP の有効な入力値は、0 ~ 9 の数字、ワイルドカード文字、アスタリスク(*)、シャープ(#)、および国際的なエスケープ文字 + です。 (注) 付加されたプレフィックス番号は、割り当てられたデバイスにルート指定される電話番号に影響を与えません。 |
[発呼者回線IDの表示(Calling Line ID Presentation)] |
Cisco Unified Communications Manager は補助的なサービスとして、発呼者回線 ID の表示(CLIP/CLIR)を使用します。これは、コールごとに発信者の電話番号を許可、または制限します。 このルート パターンに対して、Cisco Unified Communications Manager が発信側電話番号を着信側の番号表示画面で表示するかどうかを選択します。 発呼者回線 ID の表示を変更しない場合は、[デフォルト(Default)] を選択します。Cisco Unified Communications Manager で発信側の電話番号が表示されるようにする場合は、[許可(Allowed)] を選択します。Cisco Unified Communications Manager が発信側の電話番号を表示しないようにする場合は、[非許可(Restricted)] を選択します。 |
[発呼側番号タイプ(Calling Party Number Type)] |
発信側電話番号の番号タイプの形式を選択します。 Cisco Unified Communications Manager は、発信側電話番号(DN)のタイプを設定します。ダイヤル プラン(たとえば、NANP やヨーロッパのダイヤル プラン)について十分な経験がある場合を除いて、デフォルト値を変更しないようにお勧めします。Cisco Unified Communications Manager は、ヨーロッパの国別ダイヤル パターンを認識しないので、ヨーロッパでは、デフォルト値の変更が必要になる場合があります。この設定値は、発信側電話番号が国別以外の番号計画に符号化されることを期待する PBX(Private Branch Exchange; 構内交換機)への接続時にも変更できます。 次のいずれかのオプションを選択します。 • [Cisco Unified Communications Manager]:Cisco Unified Communications Manager が電話番号のタイプを設定する場合に使用します。 • [不明(Unknown)]:ダイヤリング プランが不明の場合に使用します。 • [国内(National)]:使用国のダイヤリング プランの地域内でダイヤルする場合に使用します。 • [国際(International)]:使用国のダイヤリング プラン以外の地域でダイヤルする場合に使用します。 • [加入者(Subscriber)]:短縮登録者番号を使用して登録者にダイヤルしている場合に使用します。 |
[発呼側番号計画(Calling Party Numbering Plan)] |
発信側電話番号の番号計画の形式を選択します。 Cisco Unified Communications Manager は、発信側 DN の番号計画を設定します。ダイヤル プラン(たとえば、NANP やヨーロッパのダイヤル プラン)について十分な経験がある場合を除いて、デフォルト値を変更しないようにお勧めします。Cisco Unified Communications Manager は、ヨーロッパの国別ダイヤル パターンを認識しないので、ヨーロッパでは、デフォルト値の変更が必要になる場合があります。また、国別タイプ以外の番号として、ルーティングを使用して PBX に接続する場合も、この設定値を変更できます。 次のいずれかのオプションを選択します。 • [Cisco Unified Communications Manager]:Cisco Unified Communications Manager が電話番号内の番号計画を設定する場合に使用します。 • [ISDN]:使用国のダイヤリング プラン以外の地域でダイヤルする場合に使用します。 • [国内標準(National Standard)]:使用国のダイヤリング プランの地域内でダイヤルする場合に使用します。 • [非通知(Private)]:プライベート ネットワーク内でダイヤルする場合に使用します。 • [不明(Unknown)]:ダイヤリング プランが不明の場合に使用します。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
発呼側トランスフォーメーション パターンの検索
ネットワーク内にはいくつかの発呼側トランスフォーメーション パターンが存在する場合があります。Cisco Unified Communications Manager では、条件を指定して、特定の発呼側トランスフォーメーション パターンを見つけることができます。発呼側トランスフォーメーション パターンを特定する手順は、次のとおりです。
(注) Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、ブラウザ セッションでの作業中は、トランスフォーメーション パターンの検索設定が保持されます。別のメニュー項目に移動してからこのメニュー項目に戻ってくる場合でも、検索に変更を加えない限り、発呼側トランスフォーメーション パターンの検索設定は保持されます。
手順
ステップ 1 [コールルーティング(Call Routing)] > [トランスフォーメーションパターン(Transformation Pattern)] > [発呼側トランスフォーメーションパターン(Calling Party Transformation Pattern)] の順に選択します。
[発呼側トランスフォーメーションパターンの検索と一覧表示(Find and List Calling Party Transformation Patterns)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認し、ステップ 3 に進んでください。
レコードをフィルタリングまたは検索する手順は、次のとおりです。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加したすべての検索条件を削除してください。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
すべてのレコード、または一致したレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから別の値を選択して、各ページに表示する項目の数を変更できます。
(注) 該当するレコードの横にあるチェックボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、複数のレコードをデータベースから削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、この選択対象として設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 レコードのリストで、表示するレコードのリンクをクリックします。
(注) リストのヘッダーに上矢印または下矢印がある場合、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
発呼側トランスフォーメーション パターンの設定
発呼側トランスフォーメーション パターンを設定する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [コールルーティング(Call Routing)] > [トランスフォーメーションパターン(Transformation Pattern)] > [発呼側トランスフォーメーションパターン(Calling Party Transformation Pattern)] の順に選択します。
[発呼側トランスフォーメーションパターンの検索と一覧表示(Find and List Calling Party Transformation Patterns)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 次のいずれかの作業を行います。
• 既存の発呼側トランスフォーメーション パターンをコピーするには、対象となる発呼側トランスフォーメーション パターンを見つけて(「発呼側トランスフォーメーション パターンの検索」を参照)、コピーする発呼側トランスフォーメーション パターンの横にある [コピー(Copy)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 新しい発呼側トランスフォーメーション パターンを追加するには、[新規追加(Add New)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存の発呼側トランスフォーメーション パターンを更新するには、対象となるトランスフォーメーション パターンを見つけて(「発呼側トランスフォーメーション パターンの検索」を参照)、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 表示される [発呼側トランスフォーメーションパターンの設定(Calling Party Transformation Pattern Configuration)] ウィンドウで、適切な設定値を入力します( 表 65-1 を参照)。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
発呼側トランスフォーメーション パターンの削除
発呼側トランスフォーメーション パターンを削除する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 「発呼側トランスフォーメーション パターンの検索」の手順を使用して、削除する発呼側トランスフォーメーション パターンを見つけます。
ステップ 2 [削除(Delete)] をクリックします。
ステップ 3 [OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。