依存関係レコード
この付録では、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの、依存関係レコードのウィンドウについて説明します。このウィンドウを使用すると、データベース内のどのレコードが特定のレコードを使用するかを判別できます。たとえば、どのデバイス(CTI ルート ポイントや電話機など)が特定のコーリング サーチ スペースを使用するかを判別できます。
Cisco Unified Communications Manager からレコードを削除する必要がある場合、依存関係レコードを使用すると、削除するレコードと関連付けられたレコードを表示することができます。次に、関連付けられたレコードを、別のレコードと関連付けるように再設定できます。
この付録は、次の項で構成されています。
• 「依存関係レコードの使用可能化」
• 「依存関係レコードの使用不可能化」
• 「依存関係レコードへのアクセス」
• 「依存関係レコードのボタン」
依存関係レコードの使用可能化
依存関係レコードにアクセスするには、まず依存関係レコードを使用可能にする必要があります。システムでは、依存関係レコードはデフォルトで使用不可になっています。依存関係レコードを使用可能にする手順は、次のとおりです。
注意 依存関係レコード機能を使用可能にすると、CPU 使用率が高くなります。このタスクは、通常よりも低い優先度で実行され、ダイヤル プランの規模や複雑さ、CPU 速度、他のアプリケーションでの CPU 要求により、完了するまでに時間がかかる場合があります。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] の順に選択します。
ステップ 2 ウィンドウの [CCMAdmin Parameters] 領域にスクロールします。
ステップ 3 [Enable Dependency Records] ドロップダウン リスト ボックスから、[True] を選択します。
依存関係レコードを使用可能にした場合の影響について説明するメッセージが、ダイアログボックスに表示されます。[OK] をクリックする前に、この情報をよく読んでください。
ステップ 4 [OK] をクリックします。
フィールドに [True] が表示されます。
ステップ 5 [保存(Save)] をクリックします。
依存関係レコードの使用不可能化
依存関係レコードを使用可能にした後に、システムで CPU 使用率の問題が発生している場合には、依存関係レコードを使用不可にすることができます (システムでは、依存関係レコードはデフォルトで使用不可になっています)。依存関係レコードを使用不可にする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] の順に選択します。
ステップ 2 ウィンドウの [CCMAdmin Parameters] 領域にスクロールします。
ステップ 3 [Enable Dependency Records] ドロップダウン リスト ボックスから、[False] を選択します。
依存関係レコードに関するメッセージが、ダイアログボックスに表示されます。[OK] をクリックする前に、この情報をよく読んでください。
ステップ 4 [OK] をクリックします。
フィールドに [False] が表示されます。
ステップ 5 [保存(Save)] をクリックします。
依存関係レコードへのアクセス
Cisco Unified Communications Manager の設定ウィンドウから依存関係レコードにアクセスするには、[関連リンク(Related Links)] ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウが表示されます。このウィンドウには、Cisco Unified Communications Manager の設定ウィンドウに表示されたレコードを使用するレコードの数とタイプが表示されます。
(注) 依存関係レコードが有効になっていない場合は、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます(レコードに関する情報は表示されません)。依存関係レコードを使用可能にするには、「依存関係レコードの使用可能化」を参照してください。
たとえば、[デバイスプール設定(Device Pool Configuration)] ウィンドウに Default デバイス プールが表示されている場合、[依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックすると、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウに、そのデバイス プールを使用するレコードがすべて表示されます(図 A-1 を参照)。
図 A-1 [依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] の例
依存関係レコードの詳細情報を表示するには、表示対象のレコードをクリックします(たとえば、トランク レコードをクリックします)。[依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] ウィンドウが表示されます(図 A-2 を参照)。元の設定ウィンドウに戻る場合は、[関連リンク(Related Links)] リスト ボックスから [要約に戻る(Back to Summary)] を選択して [移動(Go)] をクリックします。その後、[次に戻る(Back to): <設定ウィンドウ名>] を選択して [移動(Go)] をクリックするか、または [閉じて戻る(Close and go Back)] ボタンをクリックします。
図 A-2 [依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] の例
[依存関係レコード詳細(Dependency Records Detail)] ウィンドウに表示されているレコードの設定ウィンドウを表示するには、レコードをクリックします。そのレコードの設定ウィンドウが表示されます。たとえば、図 A-2 に示されている h225trunk レコードをクリックすると、[トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウに、h225trunk に関する情報が表示されます。
依存関係レコードのボタン
[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウには、次の 3 つのボタンが表示されます。
• [リフレッシュ(Refresh)]:ウィンドウを現在の情報で更新します。
• [閉じる(Close)]:ウィンドウを閉じます。ただし、[依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックした Cisco Unified Communications Manager の設定ウィンドウには戻りません。
• [閉じて戻る(Close and go Back)]:ウィンドウを閉じ、[依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックした Cisco Unified Communications Manager の設定ウィンドウに戻ります。