機能管理ポリシーの設定
機能管理ポリシーを使用すると、特定の機能を有効または無効にして、電話機に表示される機能およびソフトキーの外観を制御できます。Cisco Unified Communications Manager の管理ページで複数のポリシーを設定できます。機能管理ポリシーを設定した後、そのポリシーを個々の電話機、電話機グループ、またはシステム内のすべての電話機に関連付ける必要があります。
機能管理ポリシーを含め、Cisco Unified Communications Manager のすべての電話機でサポートされている機能のリストを生成するには、Cisco Unified Reporting で Unified CM Phone 機能一覧レポートを生成します。
(注) ソフトキー テンプレートを使用すると、他の Cisco Unified IP Phone でソフトキーの外観をカスタマイズできます。
表 106-1 では、機能管理ポリシーの設定値について説明します。
表 106-1 機能管理ポリシーの設定値
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[機能管理ポリシーの情報(Feature Control Policy Info)]
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[名前(Name)] |
機能管理ポリシーの名前を入力します。この名前には、最大 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、およびアンダースコア(_)を任意に組み合せて使用することが可能です。機能管理ポリシー名は必ずシステムに固有の名前にしてください。 |
[説明(Description)] |
[説明(Description)] フィールドに説明を入力します。説明には、最大 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、およびアンダースコア(_)を任意に組み合せて使用することが可能です。 |
[機能管理の選択(Feature Control Section)]
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機能管理 |
リストされた機能ごとに、システム デフォルトを上書きして、設定値を有効にするか、無効にするかを選択します。 • デフォルトで有効になっている機能の設定値を無効にする場合は、[デフォルトの上書き(Override Default)] の下のチェックボックスをオンにし、[設定の有効化(Enable Setting)] の下のチェックボックスをオフにします。 • デフォルトで無効になっている機能の設定値を有効にする場合は、[デフォルトの上書き(Override Default)] の下のチェックボックスをオンにし、[設定の有効化(Enable Setting)] の下のチェックボックスをオンにします。 |
機能管理ポリシーの検索
機能管理ポリシーがネットワーク内に複数存在する場合があるため、Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、特定の条件に基づいて特定の機能管理ポリシーを検索できます。特定の機能管理ポリシーを検索する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] の順に選択します。
[機能管理ポリシーの検索と一覧表示(Find and List Feature Control Policies)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認し、ステップ 3 に進んでください。
レコードをフィルタリングまたは検索する手順は、次のとおりです。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加したすべての検索条件を削除してください。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
すべてのレコード、または一致したレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから別の値を選択して、各ウィンドウに表示する項目の数を変更できます。
(注) 該当するレコードの横にあるチェックボックスをオンにして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、複数のレコードをデータベースから削除できます。[すべてを選択(Select All)] をクリックして [選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックすると、この選択対象として設定可能なすべてのレコードを削除できます。
ステップ 4 レコードのリストで、表示するレコードのリンクをクリックします。
(注) リストのヘッダーに上矢印または下矢印がある場合、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
機能管理ポリシーの設定
機能管理ポリシーをコピー、追加、および更新する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 メニュー バーで、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] の順に選択します。
ステップ 2 次の作業のいずれかを実行します。
• 既存の機能管理ポリシーをコピーするには、対象となる機能管理ポリシーを見つけます(「機能管理ポリシーの検索」を参照)。コピーする機能管理ポリシーの横にある [コピー(Copy)] アイコンをクリックします。目的の機能管理ポリシーのコピーがウィンドウに表示されます。機能管理ポリシーに変更を加え、ステップ 3 に進みます。
• 機能管理ポリシーを追加するには、[新規追加(Add New)] ボタンをクリックし、ステップ 3 に進みます。
• 既存の機能管理ポリシーを更新するには、対象となる機能管理ポリシーを見つけ(「機能管理ポリシーの検索」を参照)、ステップ 3 に進みます。
ステップ 3 適切な設定値を入力します( 表 106-1 を参照)。
ステップ 4 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 5 機能管理ポリシーを適用する電話機を指定します。システム内のすべての電話機、電話機グループ、または個々の電話機に対して機能管理ポリシーを設定できます。また、機能管理ポリシーを複数設定することもできます。 表 106-2 に、機能、デフォルト値、および関連付けられたソフトキーの一覧を示します。
• システム内のすべての電話を対象にポリシーを指定するには、[システム(System)] > [エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] の順に選択し、[エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameters)] ウィンドウの [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] ドロップダウン ボックスから目的の機能管理ポリシーを選択します。
エンタープライズ パラメータ設定の詳細については、「エンタープライズ パラメータの更新」を参照してください。
• 電話機グループにポリシーを指定するには、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] の順に選択し、新しい電話プロファイルを作成するか、または既存の電話プロファイルを更新します。さらに、[機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] ドロップダウン ボックスで目的の機能管理ポリシーを選択し、電話機を設定するときに共通の電話プロファイルを選択します。
共通の電話設定の詳細については、「共通電話プロファイルの設定値」を参照してください。
• 個々の電話にポリシーを指定するには、[デバイス(Device)] > [電話(Phone)] の順に選択し、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウの [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] ドロップダウン ボックスから目的の機能管理ポリシーを選択します。
個々の電話設定の詳細については、「電話機の設定値」を参照してください。
(注) 機能管理ポリシーがさまざまなウィンドウに設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager は次の優先順位に従います([デバイス設定(Device Configuration)] の優先順位が最も高くなります)。
1. [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウの設定値
2. [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウの設定値
3. [エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameter Configuration)] ウィンドウの設定値
表 106-2 機能管理ポリシーのデフォルト値
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[割込み(Barge)] |
[有効(Enabled)] |
[割込み] |
[折返し(Call Back)] |
[有効(Enabled)] |
[折返し] |
[会議リスト(Conference List)] |
[有効(Enabled)] |
[詳細の表示] |
[不在転送(Forward All)] |
[有効(Enabled)] |
[不在転送] |
[パーク(Park)] |
[無効(Disabled)] |
[パーク]、[復帰] |
[リダイヤル(Redial)] |
[有効(Enabled)] |
[リダイヤル] |
[短縮ダイヤル(Speed Dial)] |
[有効(Enabled)] |
[短縮ダイヤル] |
[即転送(アラート)(Divert (Alerting))] |
[無効(Disabled)] |
[即転送] |
[即転送(接続済み)(Divert (Connected))] |
[無効(Disabled)] |
[即転送] |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
機能管理ポリシーの削除
機能管理ポリシーを削除する手順は、次のとおりです。
始める前に
現在システム内のどの電話機にも割り当てられていない機能管理ポリシーは、削除できます。1 つまたは複数の電話機に割り当てられている機能管理ポリシーは削除できません。
機能管理ポリシーを使用している電話機を検索するには、[機能管理ポリシーの設定(Feature Control Policy Configuration)] ウィンドウの [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクを選択し、[移動(Go)] をクリックします。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。使用中の機能管理ポリシーを削除しようとすると、Cisco Unified Communications Manager はメッセージを表示します。現在使用中の機能管理ポリシーを削除する場合は、事前に、次の作業のいずれかまたは両方を実行しておく必要があります。
• 削除する機能管理ポリシーを使用している電話機に別の機能管理ポリシーを割り当てます。「電話機の削除」を参照してください。
• 削除する機能管理ポリシーを使用している電話機を削除します。「電話機の削除」を参照してください。
手順
ステップ 1 「機能管理ポリシーの検索」の手順を使用して、機能管理ポリシーを検索します。
ステップ 2 一致するレコードのリストから、削除する機能管理ポリシーを選択します。
[機能管理ポリシーの設定(Feature Control Policy Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 [削除(Delete)] をクリックします。
(注) [機能管理ポリシーの検索と一覧表示(Find and List Feature Control Policy)] ウィンドウから複数の機能管理ポリシーを削除するには、対象の機能管理ポリシーの横にあるチェックボックスをオンにし、[選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。ウィンドウ内のすべての機能管理ポリシーを削除するには、[すべてを選択(Select All)] をクリックし、[選択項目の削除(Delete Selected)] をクリックします。
そのポリシーを削除するかどうかを確認するメッセージが表示されます。
ステップ 4 ポリシーを削除するには、[OK] をクリックします。
そのポリシーが削除されたことを確認するメッセージが表示されます。
ステップ 5 続行するには、[OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。