アナンシエータの設定
アナンシエータは、Cisco Media Streaming Application サービスを使用する SCCP デバイスです。これを使用すると、Cisco Unified Communications Manager およびゲートウェイに事前に録音したアナウンス(.wav ファイル)とトーンを Cisco Unified IP Phone で再生できます。アナンシエータは、Cisco Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)と連携して動作し、Cisco Unified Communications Manager はコールが失敗した理由を発信者に知らせることができます。アナンシエータも転送されたコールと会議の一部のトーンを再生できます。
アナンシエータを検索および更新するには、次のトピックを参照してください。
• 「アナンシエータの設定値」
• 「アナンシエータの検索」
• 「アナンシエータの更新」
• 「アナンシエータのリセット」
• 「アナンシエータの同期化」
• 「関連項目」
アナンシエータの設定値
アナンシエータは、Cisco Media Streaming Application サービスを使用する SCCP デバイスです。これを使用すると、Cisco Unified Communications Manager およびゲートウェイに事前に録音したアナウンス(.wav ファイル)とトーンを Cisco Unified IP Phone で再生できます。アナンシエータは、Cisco Multilevel Precedence and Preemption(MLPP)と連携して動作し、Cisco Unified Communications Manager はコールが失敗した理由を発信者に知らせることができます。アナンシエータも転送されたコールと会議の一部のトーンを再生できます。
始める前に
アナンシエータを設定する予定のサーバで Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスを有効にしたことを確認してください。
ヒント Cisco Unified Communications Manager サーバを追加すると、サーバのアナンシエータがデータベースに自動的に追加されます。Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスをアクティブにすると、アナンシエータ デバイスが Cisco Unified Communications Manager に登録されます。「アナンシエータの検索」を使用してアナンシエータが存在するかどうかを確認します。
次の作業が完了していることを確認します。
• 適切なサーバを設定する。
• デバイス プールを設定する。
表 70-1 では、アナンシエータの設定値について説明します。関連する手順の詳細については、「関連項目」を参照してください。
表 70-1 アナンシエータの設定値
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[サーバ(Server)] |
設定済みのサーバ(インストール時に追加されたサーバ)が自動的に表示されます。 |
[名前(Name)] |
デバイスが Cisco Unified Communications Manager に登録される場合、このフィールドには使用される名前を指定します。最大 15 文字の英数字(ピリオド、ダッシュ、およびアンダースコアも使用可能)で名前を入力します。 |
[説明(Description)] |
最大 128 文字の英数字(ピリオド、ダッシュ、およびアンダースコアも使用可能)で説明を入力します。デフォルトでは、サーバ名(プレフィックス ANN_ を含む)が使用されています。 |
[デバイスプール(Device Pool)] |
[デフォルト(Default)] を選択するか、または設定したデバイス プールのドロップダウン リストからデバイス プールを選択します。 |
[ロケーション(Location)] |
ロケーションは、Call Admission Control(CAC; コール アドミッション制御)を中央集中型コール処理システムに実装する際に使用します。CAC では、ロケーション間のリンクを経由する際にオーディオ コールとビデオ コールで使用できる帯域幅を制限することにより、オーディオ品質とビデオのアベイラビリティを調整できます。ロケーションは、このロケーションとの間のコールに使用可能な帯域幅の合計を指定します。 ドロップダウン リスト ボックスで、このアナンシエータに適切なロケーションを選択します。 ロケーションに [Hub_None] を設定すると、そのロケーションの機能では、このアナンシエータが消費する帯域幅を把握しません。ロケーションに [Phantom] を設定すると、H.323 プロトコルまたは SIP を使用するクラスタ間トランクをまたいで CAC を正常に実行できるロケーションが指定されます。 新しいロケーションを設定するには、[システム(System)] > [ロケーション(Location)] メニュー オプションの順に選択します。 ロケーションの詳細については、「ロケーションの設定」を参照してください。クラスタ間トランクをまたがるロケーションベースの CAC については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』のを参照してください。 |
[信頼できるリレーポイントを使用(Use Trusted Relay Point)] |
ドロップダウン リスト ボックスで、Cisco Unified Communications Manager がこのメディア エンドポイントに対して Trusted Relay Point(TRP; 信頼できるリレー ポイント)デバイスを挿入するかどうかを選択します。次のいずれかの値を選択します。 • [オフ(Off)]:この値を選択すると、このデバイスに対して TRP が使用不可になります。 • [オン(On)]:この値を選択すると、このデバイスに対して TRP が使用可能になります。 信頼できるリレー ポイント(TRP)デバイスには、Trusted Relay Point というラベルの付いた Media Termination Point(MTP; メディア ターミネーション ポイント)またはトランスコーダ デバイスが指定されます。 エンドポイントに複数のリソース(たとえば、トランスコーダや RSVPAgent)が必要な場合、Cisco Unified Communications Manager は、関連付けられたエンドポイント デバイスに最も近い TRP を配置します。 エンドポイントに TRP と MTP の両方が必要な場合、TRP は必須の MTP として使用されます。コール動作の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』のを参照してください。 エンドポイントに TRP と RSVPAgent の両方が必要な場合、Cisco Unified Communications Manager は、TRP としても使用可能な RSVPAgent を最初に検索します。 エンドポイントに TRP とトランスコーダの両方が必要な場合、Cisco Unified Communications Manager は、TRP にも指定されているトランスコーダを最初に検索します。 ネットワーク バーチャライゼーションおよび信頼できるリレー ポイントの詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』の 「メディア リソースの管理」 の章のとそのサブトピックを参照してください。 |
アナンシエータの検索
アナンシエータを検索する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [メディアリソース(Media Resources)] > [アナンシエータ(Annunciator)] の順に選択します。
[アナンシエータの検索と一覧表示(Find and List Annunciators)] ウィンドウが表示されます。
特定のアナンシエータをすばやく検索するには、次の作業に従って検索条件を指定します。
ステップ 2 データベース内のすべてのレコードを検索するには、ダイアログボックスが空であることを確認し、ステップ 3 に進んでください。
レコードをフィルタリングまたは検索する手順は、次のとおりです。
• 最初のドロップダウン リスト ボックスから、検索パラメータを選択します。
• 2 番目のドロップダウン リスト ボックスから、検索パターンを選択します。
• 必要に応じて、適切な検索テキストを指定します。
(注) 検索条件を追加するには、[+] ボタンをクリックします。条件を追加すると、指定したすべての条件に一致するレコードが検索されます。条件を削除するには、[-] ボタンをクリックして最後に追加した条件を削除するか、[フィルタのクリア(Clear Filter)] ボタンをクリックして、追加したすべての検索条件を削除してください。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
すべてのレコード、または一致したレコードが表示されます。[ページあたりの行数(Rows per Page)] ドロップダウン リスト ボックスから別の値を選択して、各ページに表示する項目の数を変更できます。
ステップ 4 レコードのリストで、表示するレコードのリンクをクリックします。
(注) リストのヘッダーに上矢印または下矢印がある場合、その矢印をクリックして、ソート順序を逆にします。
選択した項目がウィンドウに表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
アナンシエータの更新
アナンシエータを更新する手順は、次のとおりです。
始める前に
アナンシエータを更新する前に、次の作業が完了していることを確認します。
• 適切なサーバを設定する。
• デバイス プールを設定する。
手順
ステップ 1 [メディアリソース(Media Resources)] > [アナンシエータ(Annunciator)] の順に選択します。
[アナンシエータの検索と一覧表示(Find and List Annunciators)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 アナンシエータを更新するには、該当するアナンシエータを見つけます(「アナンシエータの検索」を参照)。
ヒント Cisco Unified Communications Manager サーバを追加すると、サーバのアナンシエータがデータベースに自動的に追加されます。Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスをアクティブにすると、アナンシエータ デバイスが Cisco Unified Communications Manager に登録されます。
ステップ 3 更新するアナンシエータをクリックし、ステップ 4 に進みます。
ステップ 4 適切な設定値を入力します( 表 70-1 を参照)。
ステップ 5 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 6 Cisco IP Voice Media Streaming Application サービスがアクティブになっていることを確認します。サービスのアクティブ化については、『 Cisco Unified Serviceability Administration Guide 』を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
依存関係レコードへのアクセス
アナンシエータを使用しているデバイスを検索するには、[関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト メニューから [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。
アナンシエータのリセット
アナンシエータをリセットする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 「アナンシエータの検索」の手順を使用して、アナンシエータを見つけます。
ステップ 2 リセットするアナンシエータをクリックします。
ステップ 3 [リセット(Reset)] ボタンをクリックします。
ステップ 4 [デバイスリセット(Device Reset)] ウィンドウが表示されます。続行するには、[リセット(Reset)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
アナンシエータの同期化
アナンシエータを最新の設定変更と同期させる手順は、次のとおりです。この手順によって、中断を最小限に抑えた方法で未処理の設定が適用されます (たとえば、影響を受けるデバイスの一部は、リセットまたはリスタートが不要な場合があります)。
手順
ステップ 1 [メディアリソースMedia Resources)] > [アナンシエータ(Annunciator)] の順に選択します。
[アナンシエータの検索と一覧表示(Find and List Annunciators)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 使用する検索条件を選択します。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
検索条件に一致するアナンシエータがウィンドウに表示されます。
ステップ 4 同期させるアナンシエータの横にあるチェックボックスをオンにします。ウィンドウ内のアナンシエータをすべて選択するには、検索結果表示のタイトルバーにあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 5 [選択項目への設定の適用(Apply Config to Selected)] をクリックします。
[設定情報の適用(Apply Configuration Information)] ダイアログが表示されます。
ステップ 6 [OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。