DHCP サーバの設定値
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[システム(System)] > [DHCP] > [DHCPサーバ(DHCP Server)] メニュー パスを使用して、DHCP サーバを設定します。
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)サーバを使用すると、お客様のデータ イーサネット ネットワークまたは音声イーサネット ネットワークに接続されている Cisco Unified IP Phone が、自身の IP アドレスと設定情報を動的に取得できるようになります。DHCP では、クラスタの内部および外部にあるホスト名を Domain Name System(DNS; ドメイン ネーム システム)を使用して解決します。
DHCP サーバの削除のヒント
DHCP が使用中でない場合、Cisco Unified Communications Manager でサーバを削除できます。サーバが使用中の場合は、エラー メッセージが表示されます。
GUI の使用方法
Cisco Unified Communications Manager の管理の Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、「Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションでの操作」およびそのサブセクションを参照してください。GUI の使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。
設定値表
表 9-1 では、DHCP サーバの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 9-1 DHCP サーバの設定値
[サーバ情報(Server Information)] のフィールド
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[ホストサーバ(Host Server)] |
使用可能なホスト サーバのドロップダウン リストから、ホスト サーバを選択します。 |
[プライマリDNS IPv4アドレス(Primary DNS IPv4 Address)] |
このフィールドには、プライマリ DNS の IPv4 アドレスを指定します。 |
[セカンダリDNS IPv4アドレス(Secondary DNS IPv4 Address)] |
このフィールドには、セカンダリ DNS の IPv4 アドレスを指定します。 |
[プライマリTFTPサーバIPv4アドレス(Primary TFTP Server IPv4 Address、オプション150)] |
DHCP のカスタム オプション 150 を使用すると、IP Phone が Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバにアクセスできるようになります。シスコでは、この方法をお勧めします。 このフィールドには、プライマリ Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバの IPv4 アドレスを指定します。 |
[セカンダリTFTPサーバIPv4アドレス(Secondary TFTP Server IPv4 Address、オプション150)] |
このフィールドには、セカンダリ TFTP サーバの IPv4 アドレスを指定します。 |
[ブートストラップサーバIPv4アドレス(Bootstrap Server IPv4 Address)] |
このフィールドには、ブートストラップ プロセスの次のステップで使用されるサーバのアドレスを指定します。このフィールドは、TFTP サーバの IPv4 アドレスとして使用することができます。また、次のブートストラップ サービスを DHCP サーバが提供する場合は、DHCP サーバ アドレスのデフォルト値として使用することもできます。 |
[ドメイン名(Domain Name)] |
[ドメイン名(Domain Name)] には、ドメイン ネーム システムを通じてホスト名を解決するときに使用するドメイン名を指定します。 |
[TFTPサーバ名(TFTP Server Name、オプション66)] |
DHCP オプション 66 を使用すると、IP Phone が TFTP サーバにアクセスできるようになります。 このフィールドは、TFTP サーバを指定するために使用します。このパラメータに設定できるのは、DNS 名またはドット付き 10 進 IP アドレス 1 つだけです。 |
[ARPキャッシュタイムアウト(ARP Cache Timeout、秒)] |
このフィールドには、ARP キャッシュ エントリのタイムアウトを秒単位で指定します。期間を 32 ビットの符号なし整数で指定します。Cisco Network Registrar(CNR)DHCP サーバでは、デフォルトで 60 秒が指定されています。 |
[IPアドレスリースタイム(IP Address Lease Time、秒)] |
DHCP サーバは、このフィールドにある情報を使用してオファーのリース期間を指定します。期間を秒単位の 32 ビット符号なし整数で指定します。CNR DHCP サーバでは、デフォルトで 7 日間(604,800 秒)が指定されています。 |
[リニューアル(T1)タイム(Renewal(T1) Time、秒)] |
このフィールドには、アドレス割り当ての時点から、クライアントが RENEWING 状態に遷移するまでの時間間隔を指定します。通常、このフィールドは IP アドレス リース タイムの値の半分に設定します。たとえば、IP アドレス リース タイムが通常の 60,000 秒に設定されている場合は、リニューアル タイムを 30,000 秒に設定します。 |
[再バインディング(T2)タイム(Rebinding(T2) Time、秒)] |
このフィールドには、アドレス割り当ての時点から、クライアントが REBUILDING 状態に遷移するまでの時間間隔を指定します。値を秒単位の 32 ビット符号なし整数で指定します。通常、このフィールドは IP アドレス リース タイムの値の約 75% に設定します。たとえば、IP アドレス リース タイムが 60,000 秒に設定されている場合は、一般的に再バインディング タイムを 45,000 秒程度に設定します。Windows では、IP アドレス リース タイムの値の 85% が標準です。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
DHCP モニタ サービスのアクティブ化
DHCP モニタ プロセスをアクティブまたは非アクティブにするには、Cisco Unified Communications Manager のサービスアビリティのウィンドウを使用します。サービスをアクティブにする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Cisco Unified サービスアビリティで、[Tools] > [Service Activation] の順に選択します。
[Service Activation] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [Servers]ドロップダウン リスト ボックスから Cisco Unified Communications Manager サーバを選択し、[Go] をクリックします。
ステップ 3 [CM Services] リストから [Cisco DHCP Monitor Service] を選択し、[Save] をクリックします。
(注) サービスがすでにアクティブになっている場合は、[Activation Status] が「Activated」と表示されます。
ステップ 4 サービスがアクティブになり、[Activation Status] 列にステータスが [Activated] と表示されます。
(注) DHCP モニタ サービスは、アクティブになると自動的に開始されます。サービスを停止、開始、または再起動するには、「DHCP モニタ サービスの開始」を参照してください。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
DHCP モニタ サービスの開始
DHCP モニタ サービスは、Cisco Unified サービスアビリティを使用してアクティブになると自動的に開始されます。この項では、DHCP サービスを停止または再起動する手順について説明します。
手順
ステップ 1 Cisco Unified サービスアビリティで、[Tools] > [Control Center - Feature Services] の順に選択します。
[Control Center - Feature Services] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 [Servers]ドロップダウン リスト ボックスから Cisco Unified Communications Manager サーバを選択し、[Go] をクリックします。
[Cisco DHCP Monitor Service] が、[Unified CM Services] のリストの [Service Name] 列の下に表示されます。
(注) Cisco DHCP モニタ サービスを「DHCP モニタ サービスのアクティブ化」に従ってアクティブにした場合は、[Activation Status] が「Activated」と表示されています。
ステップ 3 Cisco DHCP モニタ サービスのオプション ボタンをオンにします。
ステップ 4 Cisco DHCP モニタ サービスを再起動する場合は、[Restart] をクリックします。
サービスが再起動し、「Service Restarted Successfully」というメッセージが表示されます。
ステップ 5 Cisco DHCP モニタ サービスを停止する場合は、[Stop] をクリックします。
サービスが停止し、「Service Stopped Successfully」というメッセージが表示されます。
ステップ 6 停止した Cisco DHCP モニタ サービスを開始する場合は、[Start] をクリックします。
サービスが開始され、「Cisco DHCP Monitor Service Restarted Successfully」というメッセージが表示されます。
追加情報
「関連項目」を参照してください。