ルート リストの設定値
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)] メニュー パスを使用して、ルート リストを設定します。
ルート リストは、優先順位が指定されている 1 組のルート グループに関連付けられます。また、ルート リストは、1 つ以上のルート パターンに関連付けられ、そのルート グループがアクセスされる順位を決定します。この順位は、発信コールに使用可能なデバイスを検索するときの進行を制御します。
ルート リストには、ルート グループだけを入れることができます。各ルート リストには、少なくとも 1 つのルート グループを入れる必要があります。各ルート グループには、少なくとも 1 つのデバイス、たとえば、使用可能なゲートウェイが含まれます。Cisco Unified Communications Manager は、デバイス タイプに基づいて、各ルート グループ内で、一部またはすべてのポートをリソースとして選択できます。一部のデバイス(たとえば、デジタル アクセス)では、すべてのポートの選択しかできません。
ルート グループは、任意の数のルート リストに追加できます。
ルート リストの設定のヒント
新しいルート リストの設定を開始するには、[新規追加(Add New)] ボタンをクリックして [ルートリストの設定(Route List Configuration)] ウィンドウを開き、新しいルート リストを設定します。
新しいルート リストを設定した後、新しいルート リストに少なくとも 1 つのルート グループを追加します。
ルート リストを設定した後、ルート リストの設定を続けるには、次のトピックを参照してください。
• 「ルート リストへのルート グループの追加」
• 「ルート リストからのルート グループの削除」
• 「ルート リスト内のルート グループの順位の変更」
• 「ルート リストと影響を受けるルート グループの同期化」
ルート リストの削除のヒント
Cisco Unified Communications Manager は、ルート リストをルート パターンに関連付けます。ルート リストがルート パターンに関連付けられている場合、そのリストは削除できません。ルート リストを使用しているルート パターンを検索するには、[ルートリストの設定(Route List Configuration)] ウィンドウの [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクをクリックします。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。
ヒント ルート グループとルート パターンを削除するには、まずルート パターンを削除し、次にルート リストを削除して、最後にルート グループを削除します。
GUI の使用方法
Cisco Unified Communications Manager の管理の Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、「Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションでの操作」およびそのサブセクションを参照してください。GUI の使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。
設定値表
表 32-1 では、ルート リストの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 32-1 ルート リストの設定値
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[ルートリスト情報(Route List Information)]
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[ルートリスト名(Route List Name)] |
このルート リストの名前を入力します。この名前には、最長 50 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、およびアンダースコア(_)を任意に組み合わせて使用することが可能です。各ルート リスト名が、そのルート プランに固有の名前であることを確認してください。
ワンポイント アドバイス ルート リストには、内容を簡潔に表す名前を使用してください。通常、CompanynameLocationCalltype の形式が、内容を簡潔に表し、ルート リストをすばやくかつ簡単に識別できる方式です。たとえば、「CiscoDallasMetro」は、Dallas の Cisco オフィスからの、Local Access Transport Area(LATA)間の無料コール用のルート リストを特定します。
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[説明(Description)] |
このルート リストの説明を入力します。 |
[Cisco Unified Communications Manager グループ(Cisco Unified Communications Manager Group)] |
このドロップダウン リスト ボックスで、Cisco Unified Communications Manager グループを選択します。 (注) ルート リストは、グループで最初の Cisco Unified Communications Manager(そのグループのプライマリ Cisco Unified CM)に登録されます。 選択された Cisco Unified Communications Manager グループに Cisco Unified Communications Manager が 1 つしか設定されていません。冗長性確保のための制御プロセスのため、2つ以上の Cisco Unified Communications Manager を含む Cisco Unified Communications Manager グループを選択してください。 |
[このルートリストを有効にする(Enable this Route List)] |
新しいルート リストのこのチェックボックスは、デフォルトでオンになっています。 このルート リストを使用不可にする場合は、このチェックボックスをオフにします。進行中のコールは影響を受けないが、このルート リストが追加のコールを受け付けなくなることを示す、ポップアップ ウィンドウが表示されます。 |
[すべてのアクティブなUnified CMノードで実行(Run On All Active Unified CM Nodes)] |
アクティブなルート リストがすべてのノードで実行されるようにするには、このチェックボックスをオンにします。 |
[保存(Save)] |
このボタンをクリックしてルート リストを保存すると、コールを受信させるため、このルート リストにルート グループを少なくとも 1 つ追加する必要があることを示すポップアップ メッセージが表示されます。 |
[ルートグループの追加(Add Route Group)] |
このルート リストにルート グループを追加するには、このボタンをクリックし、 「ルート リストへのルート グループの追加」のステップ 4 ~ステップ 8 を実行します。 (注) 着信側と発信側のトランスフォーメーション情報を参照するには、このルート リストに属しているルート グループの名前をクリックします。ルート グループの名前は、[ルートリストの設定(Route List Configuration)] ウィンドウの一番下にある [ルートリスト詳細(Route List Details)] リスト ボックスに表示されています。この操作によって、選択したルート グループの [ルートリスト詳細の設定(Route List Detail Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
ルート リストへのルート グループの追加
新規のルート リストまたは既存のルート リストに、ルート グループを追加することができます。ルート グループは、1 つ以上のルート リストに組み込むことができます。既存のルート リストにルート グループを追加する手順は、次のとおりです。
(注) QSIG プロトコルを使用する MGCP ゲートウェイを含むルート グループ(QSIG ルート グループ)と、H.323 プロトコルを使用するゲートウェイを含むルート グループ(H.323 ルート グループ)を、同じルート リストに追加することはできません。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』のを参照してください。
始める前に
この手順を実行する場合は、事前に少なくとも 1 つのルート グループを作成し、ルート リストを追加しておく必要があります。
手順
ステップ 1 [コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)] の順に選択します。
ステップ 2 ルート グループを追加する先のルート リストを特定します。
ステップ 3 [ルートグループの追加(Add Route Group)] をクリックして、ルート グループを追加します。
[ルートリスト詳細の設定(Route List Detail Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 4 [ルートグループ(Route Group)] ドロップダウン リスト ボックスから、ルート リストに追加するルート グループを選択します。
(注) ルート リストに QSIG ルート グループが含まれている場合、H.323 ルート グループはドロップダウン リスト ボックスに表示されません。ルート グループに H.323 ルート グループが含まれている場合、QSIG ルート グループはドロップダウン リスト ボックスに表示されません。
(注) ローカル ルート グループ機能を設定する場合は、ドロップダウン リスト ボックスで [標準ローカルルートグループ(Standard Local Route Group)] エントリを選択して、標準ローカル ルート グループをルート リストに追加します。
詳細については、『Cisco Unified Communications Manager 機能およびサービス ガイド』の「ローカル ルート グループ」の章を参照してください。
ステップ 5 このルート グループを介してルーティングされるコールについて、発信側の番号を操作する必要がある場合は、該当するフィールドで、発信側トランスフォーメーションをセットアップします。
(注) 発信側トランスフォーメーションの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』のを参照してください。
ステップ 6 このルート グループを介してルーティングされるコールについて、ダイヤルされる数字を操作する必要がある場合は、該当するフィールドで、着信側トランスフォーメーションをセットアップします。
(注) 着信側トランスフォーメーションの詳細については、『Cisco Unified Communications Manager システム ガイド』のを参照してください。
ステップ 7 [保存(Save)] をクリックして、ルート グループを追加します。
[ルートリスト詳細(Route List Details)] リンクに、ルート グループの詳細情報が表示されます。
ステップ 8 このリストにルート グループをさらに追加するには、 [ルートグループの追加(Add Route Group)] をクリックし、ステップ 3 ~ステップ 7 を実行します。
ステップ 9 ルート リストへのルート グループの追加が終了したら、[保存(Save)] をクリックします。
(注) 次のステップ 10 に進むかどうかを決定する前に、「ルート リストと影響を受けるルート グループの同期化」を参照してください。
ステップ 10 [リセット(Reset)] をクリックして、変更内容を有効にします。ポップアップ ウィンドウが表示されたら、[リセット(Reset)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
ルート リストからのルート グループの削除
新規のルート リストまたは既存のルート リストから、ルート グループを削除することができます。既存のルート リストからルート グループを削除する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 メニューバーから [コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)] の順に選択します。
ステップ 2 削除するルート グループが入っているルート リストを特定します。
ステップ 3 [選択されたグループ(Selected Groups)] リストから、ルート グループ名を選択します。
(注) このリストから複数のルート グループを選択するには、Shift キーを押し、目的のルート グループをクリックしてください。
ステップ 4 [選択されたグループ(Selected Groups)] リスト ボックスの下にある下矢印をクリックして、選択したルート グループを [削除されたグループ(Removed Groups)] リストに移動します。
ステップ 5 ルート グループを削除するには、[保存(Save)] をクリックします。
ウィンドウが更新されたら、[OK] をクリックしてルート グループをルート リストから削除します。
ステップ 6 [リセット(Reset)] をクリックして、変更内容を有効にします。ポップアップ ウィンドウの [リセット(Reset)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
ルート リスト内のルート グループの順位の変更
Cisco Unified Communications Manager は、ルート リストに表示されている順に、ルート グループにアクセスします。ルート グループのアクセス順位を変更する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 [コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)] の順に選択します。
ステップ 2 ルート グループの順位を変更するルート リストを特定します。
ステップ 3 [選択されたグループ(Selected Groups)] リストから、ルート グループを選択します。
ステップ 4 リスト内でルート グループを上下に移動させるには、ルート グループを選択して、リスト ボックスの右側にある上矢印または下矢印をクリックします。
ステップ 5 [保存(Save)] をクリックします。
(注) 着信側と発信側のトランスフォーメーション情報については、左側にある [ルートリスト詳細(Route List Details)] リストのルート グループ アイコンまたはルート グループ名をクリックしてください。この操作により、対応するルート グループの [ルートリスト詳細の設定(Route List Detail Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 6 [リセット(Reset)] をクリックして、変更内容を有効にします。ポップアップ ウィンドウの [リセット(Reset)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
ルート リストと影響を受けるルート グループの同期化
ルート グループを設定変更されたルート リストに同期化する手順は、次のとおりです。この手順によって、中断を最小限に抑えた方法で未処理の設定が適用されます (たとえば、影響を受けるデバイスの一部は、リセットまたはリスタートが不要な場合があります)。
手順
ステップ 1 [コールルーティング(Call Routing)] > [ルート/ハント(Route/Hunt)] > [ルートリスト(Route List)] の順に選択します。
[ルートリストの検索と一覧表示(Find and List Route Lists)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 使用する検索条件を選択し、[検索(Find)] をクリックします。
検索条件に一致するルート リストがウィンドウに表示されます。
ステップ 3 適用可能なルート グループを同期化するルート リストの横にあるチェックボックスをオンにします。ウィンドウ内のルート リストをすべて選択するには、検索結果表示のタイトルバーにあるチェックボックスをオンにします。
ステップ 4 [選択項目への設定の適用(Apply Config to Selected)] をクリックします。
[設定情報の適用(Apply Configuration Information)] ダイアログが表示されます。
ステップ 5 [OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。