AAR グループの設定値
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[コールルーティング(Call Routing)] > [AARグループ(AAR Group)] メニュー パスを使用して、AAR グループを設定します。
Automated Alternate Routing(AAR; 自動代替ルーティング)は、ロケーションの帯域幅不足で Cisco Unified Communications Manager がコールをブロックした場合に、代替番号を使用して PSTN またはその他のネットワーク経由でコールを再ルーティングするメカニズムを提供します。自動代替ルーティングを使用すると、発信者はいったん電話を切って着信側に再びダイヤルする必要がなくなります。AAR グループは、回線または Directory Number(DN; 電話番号)、Cisco ボイスメール ポート、およびゲートウェイが置かれているダイヤル区域を表します。
各 AAR グループに対して、AAR グループ内の自動代替ルーティングに使用するプレフィックス番号、およびある AAR グループとその他の AAR グループの間の自動代替ルーティングに使用するプレフィックス番号を入力します。ゲートウェイ、電話機(電話番号で)、およびトランクなどのデバイスが AAR グループに関連付けられます。コールの自動代替ルーティングが行われる場合、状況によってはデバイスを AAR コーリング サーチ スペースにも関連付ける必要があります。
(注) AAR を機能させるには、クラスタ全体の Automated Alternate Routing Enable サービス パラメータが True に設定されていることを確認する必要があります (このサービス パラメータのデフォルト値は False です)。
自動代替ルーティング グループの詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager システム ガイド 』の 「ルート プランの概要」 の章を参照してください。
AAR グループの削除のヒント
1 つまたは複数のデバイスが参照している AAR グループは、削除することができません。AAR グループを使用しているデバイスを検索するには、[自動代替ルーティング(AAR)グループの設定(Automated Alternate Routing Group Configuration)] ウィンドウの [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクを選択します。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。AAR グループを削除する前に、その AAR グループが属しているデバイスすべてから、その AAR グループを削除しておく必要があります。
GUI の使用方法
Cisco Unified Communications Manager の管理の Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、「Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションでの操作」およびそのサブセクションを参照してください。GUI の使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。
設定値表
表 26-1 では、AAR グループの設定値について説明します。関連する手順については、「関連項目」を参照してください。
表 26-1 AAR グループの設定値
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[自動代替ルーティング(AAR)グループ情報(Automated Alternate Routing Group Information)]
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[名前(Name)] |
新しい AAR グループに割り当てる名前を入力します。 この名前には、最長 20 文字の英数字を指定することができ、スペース、ピリオド(.)、ハイフン(-)、およびアンダースコア(_)を任意に組み合わせて使用することが可能です。
ワンポイント アドバイス AAR グループには、内容を簡潔に表す名前を使用してください。通常、CompanynameLocationGroup の形式が、内容を簡潔に表し、AAR グループをすばやくかつ簡単に識別できる方式です。たとえば、「CiscoDallasAA1」は、Dallas にある Cisco オフィス用の Cisco Access Analog AAR グループを示します。
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[次のグループ内で使用するプレフィックス番号(Prefix Digits within)]
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[プレフィックス番号(Prefix Digits)] |
AAR グループ内の自動代替ルーティングに使用するプレフィックス番号を入力します。有効な入力値は、数字(0 ~ 9)、アルファベット(A ~ D)、アスタリスク(*)、シャープ記号(#)、プラス記号(+)、およびハイフン(-)です。 |
[次のグループ間で使用するプレフィックス番号(Prefix Digits between): <グループ名> とその他のAARグループ(and other AARGroups)]
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[ダイヤルプレフィックス(Dial Prefix) (発信元 <グループ名>)] |
このグループから別の AAR グループに属するデバイスにコールをルーティングするとき、自動代替ルーティングに使用するプレフィックス番号を入力します。 有効な入力値は、数字(0 ~ 9)、アルファベット(A ~ D)、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)です。 (注) この発信 AAR グループ用フィールドに入力されたプレフィックス番号は、AAR 転送先グループの [ダイヤルプレフィックス(Dial Prefix) (接続先 <グループ名>)] フィールドにも追加されます。 |
[ダイヤルプレフィックス(Dial Prefix) (接続先 <グループ名>)] |
別の AAR グループに属するデバイスからこのグループにコールをルーティングするとき、自動代替ルーティングに使用するプレフィックス番号を入力します。 有効な入力値は、数字(0 ~ 9)、アルファベット(A ~ D)、アスタリスク(*)、およびシャープ記号(#)です。 (注) この転送先 AAR グループ用フィールドに入力されたプレフィックス番号は、AAR 発信グループの [ダイヤルプレフィックス(Dial Prefix) (発信元 <グループ名>)] フィールドにも追加されます。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。