IP Phone サービスの設定値
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [IP Phoneサービス(Phone Services)] メニュー パスを使用して、IP Phone サービスを設定します。
Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用すると、サポートされている Cisco Unified IP Phone モデルに表示できる IP Phone サービスのリストを定義および保守できます。IP Phone サービスは、一部の Cisco Unified IP Phone モデルにテキストとグラフィックスで対話式のコンテンツを表示できる、XML アプリケーションまたはシスコの署名入りの Java MIDlet で構成されています。
Cisco Unified Communications Manager にはシスコが提供するデフォルトの IP Phone サービスが用意されており、各サービスは Cisco Unified Communications Manager とともに自動的にインストールされます。また、使用中のサイトに合わせてカスタマイズされた Cisco Unified IP Phone アプリケーションを作成することもできます。
サービスを設定すると、サービスがエンタープライズ登録に分類されていない場合には、データベース内の電話機にサービスを追加できます。また、電話機モデルがサービス、ディレクトリ、メッセージの各ボタン/オプションをサポートしている場合は、これらのボタン/オプションにサービスを割り当てることができます。ユーザは、Cisco Unified CM のユーザ オプションにログインし、これらの IP Phone サービスがエンタープライズ登録として分類されていない場合には Cisco Unified IP Phone にそのサービスを登録できます。
IP Phone サービスの設定のヒント
注意 IP Phone サービスは、サイトの Cisco Unified Communications Manager サーバ上、または Cisco Unified Communications Manager に関連付けられているサーバ、たとえば、TFTP サーバやパブリッシャ データベース サーバ上に設定しないでください。サーバを分離することにより、IP Phone サービスのアプリケーションのエラーが原因で、Cisco Unified Communications Manager のパフォーマンスが影響を受けたり、コール処理サービスが中断される可能性がなくなります。
サブスクリプションの後でサービスが変更された場合は、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、すべてのユーザ サブスクリプションを作成し直します。サブスクリプションを更新する必要があるのは、サービス URL を変更した場合、電話サービス パラメータを削除した場合、または電話サービス パラメータの名前を変更した場合です。
(注) ユーザが加入している IP Phone サービスに対して、サービス URL を変更したり、IP Phone サービス パラメータを削除したり、電話サービス パラメータの名前を変更したりする場合は、必ず、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、現在加入しているすべてのユーザを更新して、その変更内容を反映させてください。この操作を行わないと、ユーザは、サービスに再加入して、URL を正しく作成し直す必要があります。
(注) Cisco Unified Communications Manager では、複数の IP Phone サービスを同じ名前で作成できます。ほとんどまたはすべての電話機ユーザが上級者であるか、管理者が常に IP Phone サービスを設定する場合以外は、同じ名前を付けないことを推奨します。AXL やサードパーティ ツールが設定のために IP Phone サービスのリストにアクセスする場合は、IP Phone サービスに対して固有の名前を使用する必要があります。
IP Phone サービスの設定後の次の作業
[電話の設定(Phone Configuration)]、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)]、[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameters Configuration)] の各ウィンドウに表示される [サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] の値を設定します。
IP Phone サービスの削除のヒント
ヒント IP Phone サービスを Cisco Unified Communications Manager の管理から削除するのではなく無効にすることを強く推奨します。IP Phone サービスを無効にすると、そのサービスはデータベースから削除されるのではなく、電話機に表示されなくなります。IP Phone サービスを削除すると、データベースからも削除されます。IP Phone サービスを無効にするには、[IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [IP Phoneサービス(Phone Services)])で目的のサービスを無効にします。
IP Phone サービスを削除すると、Cisco Unified Communications Manager は、すべてのサービス情報、ユーザ サブスクリプション、およびユーザ サブスクリプション データをデータベースから削除します。IP Phone サービスを使用しているデバイスを検索するには、[IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウの [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスにある [依存関係レコード(Dependency Records)] を選択し、[移動(Go)] をクリックします。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。使用中の IP Phone サービスを削除しようとすると、Cisco Unified Communications Manager からメッセージが表示されます。現在使用されている IP Phone サービスを削除する場合は、事前に、次の作業のどちらか一方または両方を実行しておく必要があります。
• 削除する IP Phone サービスを使用しているデバイスすべてに、別の IP Phone サービスを割り当てます。「IP Phone サービスの設定値」を参照してください。
• 削除する IP Phone サービスを使用しているデバイスを削除します。「電話機の削除のヒント」を参照してください。
GUI の使用方法
Cisco Unified Communications Manager の管理の Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、「Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションでの操作」およびそのサブセクションを参照してください。GUI の使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。
設定値表
表 75-1 では、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウに表示される IP Phone サービスの設定値について説明します。IP Phone サービス パラメータの設定値については、 表 75-2 を参照してください。関連する手順の詳細については、「関連項目」を参照してください。
表 75-1 IP Phone サービスの設定値
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[サービス情報(Service Information)]
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[サービス名(Service Name)] |
サービスの名前を入力します。サービスがエンタープライズ登録としてマークが付けられていない場合は、Cisco Unified CM のユーザ オプションの下など、サービスに登録できる領域にサービス名が表示されます。入力できるサービス名は最大 32 文字です。このフィールドの値が表示される電話機の種類にご注意ください。対象に漢字未対応の電話機が含まれる場合は、状況により半角カタカナあるいは ASCII 文字を使用するようにしてください。また、電話機のユーザロケールが複数存在する場合は、共通する文字セットを使用してください。 Java MIDlet サービスの場合、サービス名は、Java Application Descriptor(JAD)ファイルで定義されている名前と完全に一致する必要があります。 (注) Cisco Unified Communications Manager では、複数の IP Phone サービスを同じ名前で作成できます。ほとんどまたはすべての電話機ユーザが上級者であるか、管理者が常に IP Phone サービスを設定する場合以外は、同じ名前を付けないことを推奨します。AXL やサードパーティ ツールが設定のために IP Phone サービスのリストにアクセスする場合は、IP Phone サービスに対して固有の名前を使用する必要があります。 |
[ASCIIサービス名(ASCII Service Name)] |
電話機が Unicode を表示できない場合に表示するサービス名を入力します。 |
[サービスの説明(Service Description)] |
サービスが提供するコンテンツの説明を入力します。説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")および一重引用符(')は使用できません。 |
[サービスURL(Service URL)] |
IP Phone サービスのアプリケーションが置かれているサーバの URL を入力します。このサーバが、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内のサーバから独立していることを確認してください。Cisco Unified Communications Manager サーバ、または Cisco Unified Communications Manager に関連したサーバ、たとえば、TFTP サーバやディレクトリ データベース パブリッシャ サーバは指定しないでください。 サービスを使用するには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の電話機が、サーバとネットワーク接続する必要があります。 シスコの署名入りの Java MIDlet の場合、JAD ファイルをダウンロードできる場所を入力します。たとえば、Java MIDlet が通信する Web サーバやバックエンド アプリケーション サーバなどです。 シスコが提供するデフォルト サービスの場合は、サービス URL がデフォルトでは Application:Cisco/<サービス名> として表示されます。たとえば、Application:Cisco/CorporateDirectory のようになります。シスコが提供するデフォルト サービスのサービス URL を変更する場合は、[電話(Phone)]、[エンタープライズパラメータ(Enterprise Parameter)]、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] の各ウィンドウに表示される [サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] の値として [両方(Both)] が設定されていることを確認してください。たとえば、独自の社内ディレクトリを使用するために、Application:Cisco/CorporateDirectory をその社内ディレクトリの外部サービス URL に変更する場合は、[サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] の値を [両方(Both)] に変更します。 |
[セキュアサービスURL(Secure-Service URL)] |
Cisco Unified IP Phone サービスのアプリケーションが配置されているサーバのセキュア URL を入力します。このサーバが、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内のサーバから独立していることを確認してください。Cisco Unified Communications Manager サーバ、または Cisco Unified Communications Manager に関連したサーバ、たとえば、TFTP サーバやパブリッシャ データベース サーバは指定しないでください。 サービスを使用するには、Cisco Unified Communications Manager クラスタ内の電話機が、サーバとネットワーク接続する必要があります。 (注) [セキュアサービスURL(Secure-Service URL)] を指定しないと、デバイスでは非セキュア URL が使用されます。セキュア URL と非セキュア URL の両方を指定した場合、デバイスではデバイスの持つ機能に応じて適切な URL が選択されます。 |
[サービスカテゴリ(Service Category)] |
サービス アプリケーションのタイプ(XML または Java MIDlet)を選択します。 Java MIDlet を選択した場合、電話機は最新の設定ファイルを受信すると、指定のサービス URL からシスコの署名入りの MIDlet アプリケーション(JAD および JAR)を取得してインストールします。 |
[サービスタイプ(Service Type)] |
電話機にサービス、ディレクトリ、メッセージの各ボタン/オプションがある場合、これらのボタン/オプションにサービスをプロビジョニングするかどうかを選択します。お使いの電話機にこれらのボタン/オプションがあるかどうかを確認するには、その電話機のモデルの該当する『 Cisco Unified IP Phone Administration Guide 』を参照してください。 |
[サービスベンダー(Service Vendor)] |
このフィールドでは、サービスのベンダー/メーカーを指定できます。このフィールドは、XML アプリケーションの場合はオプションですが、シスコの署名入りの Java MIDlet の場合は必須です。 シスコの署名入りの Java MIDlet の場合、このフィールドに入力する値は MIDlet JAD ファイルに定義されているベンダーと一致する必要があります。 このフィールドは、シスコが提供するデフォルト サービスの場合はブランクとなります。 最大 64 文字を入力できます。 |
[サービスバージョン(Service Version)] |
アプリケーションのバージョン番号を入力します。 XML アプリケーションの場合、このフィールドはオプションであり、情報提供だけを目的としています。シスコの署名入りの Java MIDlet の場合は、次の点を考慮してください。 • バージョンを入力する場合、その値は JAD ファイルに定義されているバージョンと一致する必要があります。入力したバージョンが電話機にインストールされているものと異なる場合、電話機は MIDlet をアップグレードまたはダウングレードしようとします。 • このフィールドがブランクの場合、バージョンはサービス URL から取得されます。このフィールドをブランクのままにしておくと、Cisco Unified Communications Manager に電話機を再登録するたび、およびシスコの署名入りの Java MIDlet を起動するたびに、電話機は JAD ファイルのダウンロードを試みます。そのため、サービス バージョン フィールドを手動で更新しなくても、電話機は常にシスコの署名入りの Java MIDlet の最新バージョンを実行することになります。 このフィールドは、シスコが提供するデフォルト サービスの場合はブランクとなります。 このフィールドには、(最大 16 ASCII 文字の)数字およびピリオドを入力できます。 |
[有効(Enable)] |
このチェックボックスを使用すると、Cisco Unified Communications Manager の管理ページから設定を削除(およびデータベースからサービスを削除)しなくても、サービスを有効または無効にすることができます。 このチェックボックスをオフにすると、電話機の設定ファイルおよび電話機からサービスが削除されます。 |
[エンタープライズ登録(Enterprise Subscription)] |
このチェックボックスを使用すると、クラスタ内のデバイスのうち、サービスをサポートできるすべてのデバイスにサービスを自動的にプロビジョニングできます。このチェックボックスをオンにすると、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 このチェックボックスをオフにした場合、サービスが電話機に表示されるようにするには、(BAT または Cisco Unified CM のユーザ オプションの [電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで)手動でサービスを登録する必要があります。 ヒント この設定値は、サービスを初めて設定するときにだけ表示されます。サービスを保存すると、このチェックボックスはウィンドウに表示されません。 クラスタ内のデバイスのうち、サービスをサポートできるすべてのデバイスにサービスがプロビジョニングされるかどうかを確認するには、[IP Phoneサービスの検索と一覧表示(Find and List IP Phone Services)] ウィンドウに移動し、そのサービスを表示します。[エンタープライズ登録(Enterprise Subscription)] 列に [はい(true)] と表示されている場合、手動ではサービスに登録できません。[いいえ(false)] と表示されている場合は、手動でサービスを登録できます。たとえば、エンドユーザは Cisco Unified CM のユーザ オプションを使用してサービスに登録できます。 |
[サービスパラメータ情報(Service Parameter Information)]
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[パラメータ(Parameters)] |
この IP Phone サービスに適用されるサービス パラメータが表示されます。このペインでは、次のボタンを使用してサービス パラメータを設定します。 • [新規パラメータ(New Parameter)]:[Cisco Unified IP Phoneサービスパラメータを設定(Configure Service Parameter)] ウィンドウを表示して、この IP Phone サービスに適用する新しいサービス パラメータを設定できます。 • [パラメータの編集(Edit Parameter)]:[パラメータ(Parameters)] ペインでこの IP Phone サービスに適用されるサービス パラメータを選択してから、このボタンをクリックすると、[Cisco Unified IP Phoneサービスパラメータを設定(Configure Cisco Unified IP Phone Service Parameter)] ウィンドウが表示され、選択したサービス パラメータを編集できます。 • [パラメータの削除(Delete Parameter)]:[パラメータ(Parameters)] ペインでこの IP Phone サービスに適用されるサービス パラメータを選択してからこのボタンをクリックすると、そのサービス パラメータを削除できます。その際、ポップアップ ウィンドウが表示され、削除の確認が求められます。 IP Phone サービスに適用されるサービス パラメータの設定の詳細については、「IP Phone サービス パラメータの設定値」を参照してください。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
IP Phone サービス パラメータの設定値
IP Phone サービス パラメータを設定する前に、IP Phone サービスを追加します。サービスがパラメータを使用するかどうか、パラメータを設定する方法、およびオプションのパラメータを定義するかどうかについては、各 IP Phone サービスの資料を参照してください。
ヒント ユーザが加入している IP Phone サービスに対して、IP Phone サービス パラメータを削除したり、IP Phone サービス パラメータの名前を変更したりする場合は、必ず、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、現在加入しているすべてのユーザを更新して、その変更内容を反映させてください。この操作を行わないと、ユーザは、サービスに再加入して、URL を正しく作成し直す必要があります。
デバイスを IP Phone サービスに登録する場合、[登録の更新(Update Subscriptions)] を複数回クリックするとエラーになります。複数の電話機を更新する場合、すべてのデバイスに変更が反映されるまでに、少し時間がかかることがあります。[登録の更新(Update Subscriptions)] を 1 回だけクリックし、この反映の処理が完了するまで待ってください。
表 75-2 では、IP Phone サービス パラメータの設定値について説明します。関連する手順の詳細については、「関連項目」を参照してください。
表 75-2 IP Phone サービス パラメータの設定値
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[サービスパラメータ情報(Service Parameter Information)]
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[パラメータ名(Parameter Name)] |
登録 URL の作成時に使用する正確なクエリー ストリング パラメータ、たとえば、「symbol」を入力します。 |
[パラメータ表示名(Parameter Display Name)] |
Cisco Unified CM のユーザ オプションでユーザに対して表示されるパラメータの内容を表す名前(たとえば「Ticker Symbol」など)を入力します。 |
[デフォルト値(Default Value)] |
パラメータのデフォルト値を入力します。この値は、サービスの最初の登録時にユーザに対して表示されます(たとえば、「CSCO」)。 |
[パラメータの説明(Parameter Description)] |
パラメータの説明を入力します。ユーザは、サービスに登録する際、ここに入力されたテキストにアクセスできます。このパラメータの説明では、ユーザがそのパラメータに正しい値を入力するために役立つ情報や例を提供します。 説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、または山カッコ(<>)は使用できません。 |
[パラメータは必須(Parameter is Required)] |
登録を保存する前に、ユーザがこのパラメータにデータを入力する必要がある場合は、[パラメータは必須(Parameter is Required)] チェックボックスをオンにします。 |
[パラメータはパスワード(Parameter is a Password、コンテンツをマスクする)] |
Cisco Unified CM のユーザ オプション内の入力内容を隠すことができます。したがって、実際にユーザが入力した内容ではなく、アスタリスクが表示されます。他人に見られたくないパスワードのパラメータなどに対して、使用することができます。パラメータの入力内容を隠すには、Cisco Unified Communications Manager の管理ページの [Cisco IP Phoneサービスパラメータを設定(Configure Cisco IP Phone Service Parameter)] ウィンドウで、[パラメータはパスワード(Parameter is a Password、コンテンツをマスクする)] チェックボックスをオンにします。 |
シスコが提供するデフォルトの IP Phone サービス
表 75-3 に、シスコが提供するデフォルトの IP Phone サービスを示します。これらのサービスは、検索パラメータとして IP Phone サービスを指定してから [検索(Find)] をクリックすると表示されます。 Cisco Unified Communications Manager は、 表 75-3 に示したシスコが提供するデフォルト サービスを自動的にプロビジョニングします。これらのサービスを更新するには、[IP Phoneサービスの検索と一覧表示(Find and List IP Phone Services)] ウィンドウで該当するリンクをクリックします。サービスの名前、電話機でデフォルト サービスが表示される場所、およびサービス URL を変更できます。デフォルト サービスのサービス URL を変更する場合は、[電話の設定(Phone Configuration)]、[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameter Configuration)]、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] の各ウィンドウに表示される [サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] ドロップダウン リスト ボックスから [両方(Both)] を選択します。
ヒント 一部の Cisco Unified IP Phone モデルでは、IP Phone サービスはサポートされていません。お使いの電話機モデルでのサポート状況を確認するには、『Cisco Unified IP Phone Administration Guide』を参照してください。
表 75-3 シスコが提供するデフォルト サービス
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Corporate Directory |
この XML サービスを使用すると、電話機に社内ディレクトリを表示できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、社内ディレクトリ オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/CorporateDirectory です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機に社内ディレクトリが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 カスタム ディレクトリをサポートするために [社内ディレクトリ(Corporate Directory)] オプションを更新した場合、たとえば、カスタム ディレクトリを指すようにサービス URL を更新した場合は、[電話の設定(Phone Configuration)]、[エンタープライズパラメータ設定(Enterprise Parameter Configuration)]、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] の各ウィンドウに表示される [サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] ドロップダウン リスト ボックスから [両方(Both)] を選択してください。 |
Intercom Calls |
この XML サービスを使用すると、電話機にインターコム コールの履歴記録を表示できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、インターコム履歴オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/IntercomCalls です。このサービスは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機に自動的には表示されません。このため、手動でサービスに登録する必要があります。たとえば、Cisco Unified CM のユーザ オプションでサービスに登録できます。 |
Missed Calls |
この XML サービスを使用すると、電話機に不在着信を表示できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、不在着信オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/MissedCalls です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機に不在着信オプションが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 |
Personal Directory |
この XML サービスを使用すると、電話機ユーザはパーソナル ディレクトリを使用できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、パーソナル ディレクトリ オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/PersonalDirectory です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機にパーソナル ディレクトリ オプションが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 |
Placed Calls |
この XML サービスを使用すると、ユーザの発信履歴を電話機に表示できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、発信履歴オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/PlacedCalls です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機に発信履歴オプションが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 |
Received Calls |
この XML サービスを使用すると、受信履歴を電話機に表示できます。デフォルトでは、ディレクトリ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のディレクトリ ボタン/オプションを押すと、受信履歴オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/ReceivedCalls です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機に受信履歴オプションが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 |
Voicemail |
この XML サービスを使用すると、ユーザは電話機でボイス メッセージを取得できます。デフォルトでは、メッセージ ボタン/オプションがある電話機の場合、ユーザが電話機のメッセージ ボタン/オプションを押すと、ボイスメール オプションが表示されます。デフォルトでは、サービス URL は Application:Cisco/Voicemail です。デフォルトでは、クラスタ内のサービスをサポートするすべての電話機にボイスメール オプションが自動的に表示され、管理者(またはエンドユーザ)はサービスに登録できません。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
IP Phone サービス パラメータの設定
IP Phone サービス パラメータを追加して設定する、または更新する手順は、次のとおりです。パラメータを設定する前に、IP Phone サービスを追加してください。サービスがパラメータを使用するかどうか、パラメータを設定する方法、およびオプションのパラメータを定義するかどうかについては、各 IP Phone サービスの資料を参照してください。
手順
ステップ 1 IP Phone サービスを検索します。
ステップ 2 [IP Phoneサービス(IP Phone Service)] リストから、パラメータの追加または既存のパラメータの更新を行うサービスを選択します。
[IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 3 次のいずれかの作業を行います。
• 新しい IP Phone サービス パラメータを追加する場合は、[パラメータ(Parameters)] リスト ボックスの右側にある [新規(New)] ボタンをクリックします。[Cisco IP Phoneサービスパラメータを設定(Configure Cisco IP Phone Service Parameter)] ウィンドウが表示されます。ステップ 4 に進みます。
• 既存のパラメータを更新する場合は、[パラメータ(Parameters)] リスト ボックスで、更新するパラメータの名前を選択します。[編集(Edit)] をクリックし、ステップ 4 に進みます。
ステップ 4 適切な設定値を入力します( 表 75-2 を参照)。
新規パラメータを追加するには、[保存(Save)] をクリックします。続けて他のパラメータを追加する場合は、必要に応じて、[Cisco IP Phoneサービスパラメータを設定(Configure Cisco IP Phone Service Parameter)] ウィンドウで [新規追加(Add New)] をクリックし、ステップ 3 およびステップ 4 を繰り返します。最後のパラメータを追加する場合は、[保存して閉じる(Save and Close)] をクリックします。
更新対象のパラメータに変更内容を適用するには、[保存(Save)] をクリックします。変更内容を適用した後、ウィンドウを閉じるには、[保存して閉じる(Save and Close)] をクリックします。
ステップ 5 [IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウを更新して、変更内容を適用します。
• サブスクリプションの後でサービスが変更された場合は、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、すべてのユーザ サブスクリプションを作成し直します。サブスクリプションを更新する必要があるのは、サービス URL を変更した場合、IP Phone サービス パラメータを削除した場合、または IP Phone サービス パラメータの名前を変更した場合です。
(注) ユーザが加入している IP Phone サービスに対して、IP Phone サービス パラメータを削除したり、IP Phone サービス パラメータの名前を変更したりする場合は、必ず、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、現在加入しているすべてのユーザを更新して、その変更内容を反映させてください。この操作を行わないと、ユーザは、サービスに再加入して、URL を正しく作成し直す必要があります。
デバイスを IP Phone サービスに登録する場合、[登録の更新(Update Subscriptions)] を複数回クリックするとエラーになります。複数の電話機を更新する場合、すべてのデバイスに変更が反映されるまでに、少し時間がかかることがあります。[登録の更新(Update Subscriptions)] を 1 回だけクリックし、この反映の処理が完了するまで待ってください。
• 選択したサービスが最新で、ユーザ サブスクリプションを作成し直す必要がない場合は、[保存(Save)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
IP Phone サービス パラメータの削除
IP Phone サービス パラメータを削除する手順は、次のとおりです。
(注) ユーザが加入している IP Phone サービスに対して、IP Phone サービス パラメータを削除したり、IP Phone サービス パラメータの名前を変更したりする場合は、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックし、現在加入しているすべてのユーザを更新して、その変更内容を反映させる必要があります。この操作を行わないと、ユーザは、サービスに再加入して、URL を正しく作成し直す必要があります。
手順
ステップ 1 [IP Phoneサービスの検索と一覧表示(Find and List IP Phone Services)] ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [IP Phoneサービス(Phone Services)])を使用して、IP Phone サービスを検索します。
ステップ 2 [IP Phoneサービス(IP Phone Service)] リストから、パラメータを削除する IP Phone サービスを選択します。
ステップ 3 [パラメータ(Parameters)] リスト ボックスで、削除するパラメータの名前を選択します。
ステップ 4 [パラメータの削除(Delete Parameter)] をクリックします。
削除の確認を求めるメッセージが表示されます。
ステップ 5 [OK] をクリックして、削除を確認します。
ステップ 6 [IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウを更新して、変更内容を適用します。
• サブスクリプションの後でサービスが変更された場合は、[登録の更新(Update Subscriptions)] をクリックして、すべてのユーザ サブスクリプションを作成し直します。サブスクリプションを更新する必要があるのは、サービス URL を変更した場合、IP Phone サービス パラメータを削除した場合、または IP Phone サービス パラメータのパラメータ名を変更した場合です。
[登録の更新(Update Subscriptions)] を複数回クリックすると、エラーになります。複数の電話機を更新する場合、すべてのデバイスに変更が反映されるまでに、少し時間がかかることがあります。[登録の更新(Update Subscriptions)] を 1 回だけクリックし、この反映の処理が完了するまで待つ必要があります。
• 選択したサービスが最新で、ユーザ サブスクリプションを作成し直す必要がない場合は、[保存(Save)] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。
IP Phone サービスの電話ボタンへの追加
必要に応じて、サービス URL として設定される電話ボタン(スピード ダイヤル ボタン)にサービスを割り当てることができます。
デフォルトでは、[IP Phoneサービスの設定(IP Phone Services Configuration)] ウィンドウに設定した値に応じて、電話機のディレクトリ、メッセージ、サービスのいずれかのボタン/オプションの下に IP Phone サービスを表示できます。そのため、IP Phone サービスをスピード ダイヤルとして表示する場合にだけ、電話ボタンにそのサービスを追加します。
この手順は、エンタープライズ登録としてマークが付けられていない IP Phone サービスに対してだけ実行できます。サービス URL ボタンにサービスを追加する手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager にサービスを追加します(「IP Phone サービスの設定値」を参照)。
ステップ 2 サービス URL ボタンを設定して、電話ボタン テンプレートをカスタマイズします(「電話ボタン テンプレートの設定値」を参照)。
ステップ 3 カスタマイズした電話ボタン テンプレートを電話機に追加します(「Cisco Unified IP Phone の設定」を参照)。
ステップ 4 サービスを電話機に登録します(「IP Phone サービスの設定」を参照)。
ステップ 5 サービス URL を電話ボタンに追加します(「サービス URL ボタンの設定」を参照)。
追加情報
「関連項目」を参照してください。