共通電話プロファイルの設定値
Cisco Unified Communications Manager の管理ページでは、[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] メニュー パスを使用して、共通電話プロファイルを設定します。
共通電話プロファイルは、Cisco TFTP が必要とするデータを提供します。共通電話プロファイルの設定後、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウを使用して、SCCP または SIP を実行している電話機を共通電話プロファイルに関連付けます。
共通電話プロファイルの削除のヒント
共通電話プロファイルを使用しているデバイスを検索するには、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウの [関連リンク(Related Links)] ドロップダウン リスト ボックスから [依存関係レコード(Dependency Records)] リンクを選択します。依存関係レコードがシステムで使用可能になっていない場合、[依存関係レコード要約(Dependency Records Summary)] ウィンドウにメッセージが表示されます。依存関係レコードの詳細については、「依存関係レコードへのアクセス」を参照してください。
(注) 標準の共通電話プロファイルを削除することはできません。
GUI の使用方法
Cisco Unified Communications Manager の管理の Graphical User Interface(GUI; グラフィカル ユーザ インターフェイス)を使用してレコードを検索、削除、設定、またはコピーする方法については、「Cisco Unified Communications Manager の管理アプリケーションでの操作」およびそのサブセクションを参照してください。GUI の使用方法とボタンおよびアイコンの機能の詳細が説明されています。
設定値表
表 78-1 では、[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウ内で使用可能な設定値について説明します。関連する手順の詳細については、「関連項目」を参照してください。
(注) フィールドの説明、およびプロダクト固有の設定項目のヘルプを表示するには、[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域にある [?] 疑問符アイコンをクリックします。ポップアップ ウィンドウにヘルプが表示されます。
更新する [プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域の任意の設定値の [共通設定の上書き(Override Common Settings)] ボックスをオンにします。このボックスをオフにした場合、対応するパラメータ設定は有効になりません。[プロダクト固有の設定(Product Specific Configuration Layout)] 領域で設定したパラメータは、各種デバイスの [デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウおよび [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ウィンドウにも表示される場合があります。これらの同じパラメータをこれらの他のウィンドウにも設定した場合、優先される設定は、1)[デバイス設定(Device Configuration)] ウィンドウの設定、2)[共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)] ウィンドウの設定、3)[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)]ウィンドウの設置の順に決定されます。
表 78-1 共通電話プロファイルの設定値
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[共通の電話プロファイル情報(Common Phone Profile Information)]
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[名前(Name)] |
共通電話プロファイルを識別する名前を入力します(たとえば、「CPP_7905」)。この値には、1 ~ 50 文字(英数字、ドット、ダッシュ、またはアンダースコアを含む)を指定できます。 |
[説明(Description)] |
共通電話プロファイルの目的を指定します(たとえば「common phone profile for the 7905 phone」)。説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(¥)、または山カッコ(<>)は使用できません。 |
[電話ロック解除パスワード(Local Phone Unlock Password)] |
ローカル電話機のロック解除に使用するパスワードを入力します。1 ~ 15 文字を指定できます。 |
[DNDオプション(DND Option)] |
電話機で Do Not Disturb(DND; サイレント)を有効にした場合、このパラメータでは、DND 機能が着信コールをどのように処理するかを指定します。 • [コール拒否(Call Reject)]:このオプションは、着信コール情報をユーザに提示しないようにします。[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] パラメータをどのように設定したかに応じて、電話機はビープ音を再生したり、コールのフラッシュ通知を表示したりします。 • [呼出音オフ(Ringer Off)]:このオプションは、呼出音をオフにしますが、着信コール情報はデバイスに表示するので、ユーザはコールを受け付けることができます。 (注) SCCP を実行している 7940/7960 電話機の場合、選択できるのは [呼出音オフ(Ringer Off)] オプションだけです。モバイル デバイスとデュアル モード電話機の場合、選択できるのは [コール拒否(Call Reject)] オプションだけです。モバイル デバイスまたはデュアル モード電話機に対して DND の [コール拒否(Call Reject)] を有効にすると、コール情報はデバイスに表示されなくなります。 |
[DND着信呼警告(DND Incoming Call Alert)] |
DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] オプションまたは [コール拒否(Call Reject)] オプションを有効にした場合、このパラメータは電話機でコールを表示する方法を指定します。 ドロップダウン リストから、次のオプションのいずれかを選択します。 • [無効(Disable)]:このオプションは、コールを通知するビープ音とフラッシュの両方を無効にしますが、DND の [呼出音オフ(Ringer Off)] オプションの場合、着信コール情報が表示されます。DND の [コール拒否(Call Reject)] オプションの場合、コール アラートは表示されず、情報はデバイスに送信されません。 • [ビープ音のみ(Beep Only)]:このオプションは、着信コールがあると、電話機のビープ音を再生します。 • [フラッシュのみ(Flash Only)]:このオプションは、着信コールがあると、電話機のフラッシュ アラートだけを表示します。 |
[機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] |
このドロップダウン リスト ボックスから、[機能管理ポリシー(Feature Control Policy)] 設定ウィンドウ([デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [機能管理ポリシー(Feature Control Policy)])にすでに設定されている機能管理ポリシーを選択できます。 |
[背景イメージ設定へのアクセスの有効化(Enable End User Access to Phone Background Image Setting)] |
この共通電話プロファイルを使用する電話機のバックグラウンド イメージをエンド ユーザが変更できるようにする場合は、このチェックボックスをオンにします。 |
[セキュアシェル情報(Secure Shell Information)]
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[セキュアシェルユーザ(Secure Shell User)] |
セキュア シェル ユーザのユーザ ID を入力します。 Cisco Technical Assistance Center(TAC)では、トラブルシューティングやデバッグを行うときにセキュア シェルを使用します。詳細については、TAC に問い合わせてください。 Cisco Unified Communications Manager が電話機に SSH クレデンシャルを平文で送信しないようにするために、暗号化電話設定ファイルを設定する方法については、このリリースの『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』を参照してください。 |
[セキュアシェルユーザ(Secure Shell User)] |
セキュア シェル ユーザのパスワードを入力します。詳細については、TAC に問い合わせてください。 Cisco Unified Communications Manager が電話機に SSH パスワードを平文で送信しないようにするために、暗号化電話設定ファイルを設定する方法については、このリリースの『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』を参照してください。 |
[電話機のパーソナライゼーション情報(Phone Personalization Information)]
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[電話機のパーソナライゼーション(Phone Personalization)] |
[電話機のパーソナライゼーション(Phone Personalization)]設定を使用すると、Unified Communications Widget の 1 つであり、壁紙や電話機の呼び出し音のカスタマイズを可能にする Phone Designer と、Cisco Unified IP Phone を連携できるようになります。[電話機のパーソナライゼーション(Phone Personalization)] ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。 • [無効(Disabled)]:ユーザは、Phone Designer を使用して Cisco Unified IP Phone をカスタマイズできません。 • [有効(Enabled)]:ユーザは、Phone Designer を使用して電話機をカスタマイズできます。 • [デフォルト(Default)]:[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウおよび [共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウの両方で [デフォルト(Default)] を選択した場合、Phone Personalization エンタープライズ パラメータの設定が使用されます。[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウで [デフォルト(Default)] を選択したものの、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウでは [デフォルト(Default)] を選択しなかった場合、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで指定した設定が使用されます。 電話機ユーザが電話機をカスタマイズできるようにするには、Phone Designer をインストールして設定する必要があります。Phone Designer をインストールして設定する前に、 Phone Designer と連携する Cisco Unified IP Phone モデルを識別します(Phone Designer のマニュアルを参照)。Phone Designer の詳細については、Phone Designer のマニュアルを参照してください。 |
[常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。 • [オフ(Off)]:電話機がアイドル状態になっているときにいずれかの回線でコールを受信すると、電話機のユーザは、コールを受信した回線からコールに応答します。 • [オン(On)]:電話機がアイドル状態(オフ フック)になっているときにいずれかの回線でコールを受信すると、このコールにはプライマリ回線が選択されます。他の回線のコールの呼び出し音は鳴り続けます。電話機のユーザは、他の回線を選択してこれらのコールに応答する必要があります。 • [デフォルト(Default)]:Cisco Unified Communications Manager は、Cisco CallManager サービスをサポートする Always Use Prime Line サービス パラメータの設定を使用します。 |
[ボイスメッセージには常にプライム回線を使用する(Always Use Prime Line for Voice Message)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、次のオプションのいずれかを選択します。 • [オン(On)]:電話機がアイドル状態の場合に電話機のメッセージ ボタンを押すと、電話機のプライマリ回線がボイス メッセージを受信するアクティブな回線になります。 • [オフ(Off)]:電話機がアイドル状態の場合、電話機のメッセージ ボタンを押すと、ボイス メッセージが設定されている回線からボイス メッセージ システムに自動的にダイヤルされます。 Cisco Unified Communications Manager は、ボイス メッセージが設定されている最初の回線を常に選択します。ボイス メッセージが設定されている回線が存在しない場合に電話機のユーザがメッセージ ボタンを押すと、プライマリ回線が使用されます。 • [デフォルト(Default)]:Cisco Unified Communications Manager は、Cisco CallManager サービスをサポートする Always Use Prime Line for Voice Message サービス パラメータの設定を使用します。 |
[サービスのプロビジョニング(Services Provisioning)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、電話機でのサービスのサポート方法を選択します。 • [内部(Internal)]:電話機の設定ファイルを使用して、サービスをサポートします。 サービス URL がまだ更新されていないシスコ提供のデフォルト サービスには、このオプションまたは [両方(Both)] を選択します。サービス URL は Application:Cisco/<サービスの名前> という形式で表され、たとえば、Application:Cisco/CorporateDirectory のようになります。 シスコの署名入りの Java MIDlet の場合は、設定ファイルでプロビジョニングされるため、[内部(Internal)] または [両方(Both)] を選択します。 • [外部URL(External URL)]:[外部URL(External URL)] を選択すると、電話機は電話機の設定ファイルのサービスを無視し、サービス URL からサービスを取得します。 サービスのサービス URL に独自の値を設定した場合は、[外部URL(External URL)] または [両方(Both)] を選択する必要があります。[内部(Internal)] を選択すると、その設定した URL に関連付けられているサービスが電話機で機能しません。 • [両方(Both)]:[両方(Both)] を選択すると、電話機は設定ファイルに定義されているサービスと、カスタム サービス URL から取得される外部アプリケーションの両方をサポートします。 電話機の設定ファイルからサービス情報を取得できる電話機と、情報の取得にカスタム サービス URL だけを使用できる電話機がネットワークにある場合は、[両方(Both)] を選択します。 |
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[VPNグループ(VPN Group)] |
ドロップダウン リストから、電話機の VPN グループを選択します。VPN グループの作成の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』の VPN の設定に関する章を参照してください。 |
[VPNプロファイル(VPN Profile)] |
ドロップダウン リストから、電話機の VPN プロファイルを選択します。VPN プロファイルの作成の詳細については、『 Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド 』の VPN の設定に関する章を参照してください。 |
追加情報
「関連項目」を参照してください。
共通電話プロファイルと影響を受けるデバイスとの同期化
デバイスと設定を変更した共通電話プロファイルを同期させる手順は、次のとおりです。この手順によって、中断を最小限に抑えた方法で未処理の設定が適用されます (たとえば、影響を受けるデバイスの一部は、リセットまたはリスタートが不要な場合があります)。
手順
ステップ 1
[デバイス(Device)] > [デバイスの設定(Device Settings)] > [共通の電話プロファイル(Common Phone Profile)]
の順に選択します。
[共通の電話プロファイルの検索と一覧表示(Find and List Common Phone Profiles)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 2 使用する検索条件を選択します。
ステップ 3 [検索(Find)] をクリックします。
検索条件に一致する共通電話プロファイルがウィンドウに表示されます。
ステップ 4 該当するデバイスを同期させる共通電話プロファイルをクリックします。[共通の電話プロファイルの設定(Common Phone Profile Configuration)] ウィンドウが表示されます。
ステップ 5 他の設定変更を行います。
ステップ 6 [保存(Save)] をクリックします。
ステップ 7 [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。
[設定情報の適用(Apply Configuration Information)] ダイアログが表示されます。
ステップ 8 [OK] をクリックします。
追加情報
「関連項目」を参照してください。