SNMP ifIndex パーシステンス
SNMP ifIndex パーシステンス機能は、ルータが再起動するときに保持され使用されているインターフェイス インデックス(ifIndex)値を提供します。ifIndex 値は、物理または論理インターフェイスに関連する一意の識別番号です。
関連する RFC では、特定の ifIndex 値とインターフェイス間のやりとりが、ルータの再起動時に維持されているための要件はありませんが、多くのアプリケーション(たとえば、デバイス インベントリ、課金情報、障害検出)はこのやりとりの維持を必要とします。
インターフェイスを ifIndex に関連付けるのに、一定のインターバルでルータをポーリングすることができますが、定期的にポーリングすることは実用的ではありません。SNMP ifIndex パーシステンス機能は、持続的な ifIndex 値を提供し、それによってインターフェイスをポーリングする必要がなくなります。
次の定義は、RFC 2233『The Interfaces Group MIB using SMIv2』に基づいています。次の用語は、Interfaces MIB(IF-MIB)に含まれる値です。
• ifIndex :一意の番号(ゼロより大きい)で、各インターフェイスをそのインターフェイスの SNMP 識別に関して識別します。
• ifName :テキストベースのインターフェイス名(例:ethernet 3/1)。
• ifDescr :インターフェイスの記述。この説明用の推奨情報としては、メーカー名、製品名、インターフェイスのハードウェアとソフトウェアのバージョンがあります。
SNMP ifIndex パーシステンスの設定
ここでは、SNMP ifIndex パーシステンスの設定手順について説明します。
• 「SNMP ifIndex パーシステンスのグローバルなイネーブル化」(任意)
• 「特定のインターフェイス上における SNMP ifIndex パーシステンスのイネーブル化およびディセーブル化」(任意)
(注) ifIndex コマンドが設定されていることを確認するには、more system:running-config コマンドを使用します。
SNMP ifIndex パーシステンスのグローバルなイネーブル化
SNMP ifIndex パーシステンスは、デフォルトでディセーブルになります。SNMP ifIndex パーシステンスをグローバルにイネーブルにするには、次の作業を行います。
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Router(config)# snmp-server ifindex persist |
SNMP ifIndex パーシステンスをグローバルにイネーブルにします。 |
次の例では、SNMP ifIndex パーシステンスがすべてのインターフェイスでイネーブルにされます。
router(config)# snmp-server ifindex persist
SNMP ifIndex パーシステンスのグローバルなディセーブル化
SNMP ifIndex パーシステンスをイネーブルにしたあとディセーブルにするには、次の作業を行います。
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Router(config)# no snmp-server ifindex persist |
SNMP ifIndex パーシステンスをグローバルにディセーブルにします。 |
次の例では、SNMP ifIndex パーシステンスがすべてのインターフェイスでディセーブルにされます。
router(config)# no snmp-server ifindex persist
特定のインターフェイス上における SNMP ifIndex パーシステンスのイネーブル化およびディセーブル化
特定のインターフェイス上でだけ、SNMP ifIndex パーシステンスをイネーブルにするには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Router(config)# interface { vlan vlan_ID } | { type slot/port } | { port-channel port_channel_number } |
設定するインターフェイスを選択します。 |
ステップ 2 |
Router(config-if)# snmp ifindex persist |
特定のインターフェイスで SNMP ifIndex パーシステンスをイネーブルにします。 |
Router(config-if)# no snmp ifindex persist |
特定のインターフェイスで SNMP ifIndex の持続性をディセーブルにします。 |
ステップ 3 |
Router(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
(注) [no] snmp ifindex persistence インターフェイス コマンドは、サブインターフェイスでは使用できません。インターフェイスに適用されるコマンドは、そのインターフェイスに関連するすべてのサブインターフェイスに自動的に適用されます。
次の例では、SNMP ifIndex パーシステンスが、イーサネット インターフェイス 3/1 でだけイネーブルになります。
router(config)# interface ethernet 3/1
router(config-if)# snmp ifindex persist
次の例では、SNMP ifIndex の持続性が、イーサネット インターフェイス 3/1 でだけディセーブルになります。
router(config)# interface ethernet 3/1
router(config-if)# no snmp ifindex persist
特定のインターフェイスにおける SNMP ifIndex パーシステンス設定の消去
インターフェイス固有の SNMP ifIndex パーシステンス設定を消去し、インターフェイスがグローバル コンフィギュレーション設定を使用するように設定するには、次の作業を行います。
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ステップ 1 |
Router(config)# interface type slot/port |
特定のインターフェイスのインターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。インターフェイス コマンドの構文は使用しているプラットフォームにより異なることに注意してください。 |
ステップ 2 |
Router(config-if)# snmp ifindex clear |
インターフェイス固有の SNMP ifIndex パーシステンス設定を消去し、グローバル コンフィギュレーション設定に戻します。 |
ステップ 3 |
Router(config-if)# exit |
インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了します。 |
次の例では、インターフェイス Ethernet 3/1 における SNMP ifIndex パーシステンスに対する以前の設定を、コンフィギュレーションから削除します。SNMP ifIndex パーシステンスがグローバルにイネーブルに設定されている場合、SNMP ifIndex パーシステンスはイーサネット インターフェイス 3/1 でイネーブルになります。SNMP ifIndex パーシステンスがグローバルにディセーブルに設定されている場合、SNMP ifIndex パーシステンスは、イーサネット インターフェイス 3/1 でディセーブルになります。
router(config)# interface ethernet 3/1
router(config-if)# snmp ifindex clear