証明書サーバの設定に関する前提条件
証明書サーバ設定前の PKI の計画
証明書サーバを設定する前に、PKI 内で使用する設定に対して適切な値(証明書のライフタイムおよび証明書失効リスト(CRL)ライフタイムなど)を考えて、選択することが重要です。証明書サーバに設定値が設定され、証明書が許可されたら、証明書サーバを再設定し、ピアを再登録することで、設定を変更できます。証明書サーバのデフォルト設定と推奨設定に関する詳細については、「証明書サーバのデフォルト値および推奨値」の項を参照してください。
HTTP サーバのイネーブル化
証明書サーバは、HTTP 上で Simple Certificate Enrollment Protocol(SCEP)をサポートします。証明書サーバが SCEP を使用するには、ルータで HTTP サーバをイネーブルにする必要があります(HTTP サーバーをイネーブルにするには、ip http server コマンドを使用します)。HTTP サーバのイネーブルとディセーブルを切り替えると、証明書サーバは SCEP サービスのイネーブルとディセーブルを自動的に切り替えます。HTTP サーバがイネーブルでない場合は、手動の PKCS10 登録だけがサポートされます。
Note |
証明書サーバのすべてのタイプで自動 CA 証明書およびキー ペアのロールオーバー機能を利用するには、SCEP を登録方式として使用する必要があります。 |
信頼性の高い時刻サービスの設定
証明書サーバは信頼できる時刻を認識する必要があるので、時刻サービスをルータで実行する必要があります。ハードウェア クロックを利用できない場合、証明書サーバはネットワーク タイム プロトコル(NTP)などの、手動で設定したクロック設定に依存します。ハードウェア クロックがない、あるいはクロックが無効な場合、起動時に次のメッセージが表示されます。
% Time has not been set. Cannot start the Certificate server.
クロックが設定されると、証明書サーバは実行ステータスに自動的に切り替わります。
クロック設定を手動で設定する方法については、を参照してください。