Cisco IOS 認証局(CA)サーバを使用すると、証明書が失効する前に証明書の自動登録が可能になり、認証中にアプリケーションの証明書が利用できるようになります。ただし、ネットワーク停止、クロック更新の問題、および CA の過負荷が証明書の更新に影響を与え、認証に有効な証明書が使用できなくなることでサブシステムがオフラインになります。PKI
クレデンシャル失効アラート機能は、証明書の失効が近付くと、CA クライアントが syslog サーバに通知を送信するためのメカニズムを提供します。
通知は次の間隔で送信されます。
証明書の有効期限が 1 週間以上ある場合、通知は [warning] モードで送信されます。証明書の有効期限が 1 週間未満の場合、通知は [alert] モードで送信されます。通知には次の情報が含まれます。
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証明書が関連付けられたトラストポイント
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証明書タイプ
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証明書のシリアル番号
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証明書の発行元名
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証明書が失効するまでの残り日数
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証明書の自動登録が有効かどうか
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対応する証明書のシャドウ証明書が利用可能かどうか
(注)
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アラート通知は syslog サーバまたは Simple Network Management Protocol(SNMP)トラップを介して送信されます。トラストポイントの自動登録が設定され、対応するシャドウまたはロールオーバー証明書が有効である場合、およびシャドウまたはロールオーバー証明書の開始時刻が証明書の終了時刻と同じまたはそれ以前の場合、通知は停止します。
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この機能は無効にできず、設定作業を追加する必要はありません。show crypto pki timers コマンドはタイマーの有効期限情報を表示できるようになりました。次に、証明書の失効間近にタイマーを表示する show crypto pki timers detail コマンドの出力例を示します。このタイマーが失効すると、通知が syslog サーバに送信されます。
Device# show crypto pki timers detail
PKI Timers
| 14:36.150 (2019-10-30T11:33:30Z)
| 14:36.150 (2019-10-30T11:33:30Z) SESSION CLEANUP
|2569d23:56:19.461 (2026-11-12T11:15:13Z) SHADOW test
Expiry Alert Timers
|659d 5:56:19.599 (2021-08-19T17:15:13Z)
|659d 5:56:19.599 (2021-08-19T17:15:13Z) ID(test)
|2875d 4:45:18.562 (2027-09-13T16:04:12Z) CA(test)
Trustpool Timers
|3464d 9:06:48.463 (2029-04-24T20:25:42Z)
|3464d 9:06:48.463 (2029-04-24T20:25:42Z) TRUSTPOOL
次に、デバイスに表示される syslog メッセージを示します。
Device#
Dec 16 10:24:13.533: %PKI-4-CERT_EXPIRY_WARNING: ID Certificate belonging to trustpoint tp will expire in 60 Days 0 hours 0 mins 0 secs.
Issuer-name cn=CA
Subject-name hostname=Router
Serial-number 02
Auto-Renewal: Not Enabled