共通 ACL による IPv6 ACL チェーニングに関する情報
ACL チェーニングの概要
パケット フィルタリング プロセスは、1 つのインターフェイスの 1 つの方向および 1 つのプロトコルごとに適用される単一のアクセス コントロール リスト(ACL)のみをサポートします。そのため、多数のインターフェイスに共通 ACL エントリが必要な場合、管理性と拡張性の問題が生じます。そのようなインターフェイスにはすべて重複アクセス コントロール エントリ(ACE)が設定されており、共通 ACE の変更はすべての ACL で行われる必要があります。
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共通 ISP 専用 ACE
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顧客/インターフェイス専用 ACE
これらのアドレス ブロックは、ISP の保護されたインフラストラクチャ ネットワークへのアクセスを拒否するため、および顧客の送信元アドレス ブロックのみを許可することでスプーフィングを防ぐために行われます。この結果、インターフェイスごとに一意の ACL が設定され、ほとんどの ACE がデバイス上のすべての ACL で共通になります。ACL をプロビジョニングし、変更するのは非常に面倒ですが、ACE を変更すれば全ターゲットに影響を及ぼすことができます。
共通 ACL による IPv6 ACL チェーニング
IPv6 ACL チェーニングを使用して、トラフィック フィルタを次の ACL とチェーニングできます。
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共通 ACL
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専用 ACL
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共通 ACL と専用 ACL
各アクセス コントロール リスト(ACL)は順に照合されます。たとえば、共通 ACL と専用 ACL の両方を指定している場合、パケットはまず共通 ACL に対して照合され、一致が見つからなければ専用 ACL に対して照合されます。
(注) |
任意の IPv6 ACL を共通または専用 ACL としてトラフィック フィルタで設定できます。ただし、同じ ACL を同じトラフィック フィルタで共通と専用の両方として指定することはできません。 |