VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポート

この機能は、IPv6 ファイアウォールでの VRF 対応サービス インフラストラクチャ(VASI)インターフェイスをサポートします。この機能により、アクセス コントロール リスト(ACL)、ネットワーク アドレス変換(NAT)、ポリシング、ゾーンベース ファイアウォールなどのサービスを、2 つの異なる Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスの間を流れるトラフィックに適用できます。VASI インターフェイスは、ルート プロセッサ(RP)とフォワーディング プロセッサ(FP)の冗長性をサポートします。VASI インターフェイスは IPv4 および IPv6 ユニキャスト トラフィックをサポートします。

このモジュールでは、VASI インターフェイスの概要を紹介し、VASI インターフェイスを設定する方法を説明します。

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートに関する制約事項

  • VRF 対応ソフトウェア インフラストラクチャ(VASI)インターフェイス経由のマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)トラフィックはサポートされません。

  • IPv4 と IPv6 のマルチキャスト トラフィックはサポートされません。

  • VASI インターフェイスは、キュー ベース機能のアタッチメントをサポートしません。以下のコマンドは、VASI インターフェイスにアタッチされたモジュラ QoS CLI(MQC)ポリシーでサポートされません。
    • bandwidth (policy-map class)
    • fair-queue
    • priority
    • queue-limit
    • random-detect
    • shape

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートに関する情報

VASI の概要

VRF 対応ソフトウェア インフラストラクチャ(VASI)を使用すると、ファイアウォール、GETVPN、IPsec、およびネットワークアドレス変換(NAT)などのサービスを、異なる仮想ルーティングおよび転送(VRF)インスタンスを横断するトラフィックに適用できます。VASI は仮想インターフェイスのペアを使用して実行され、ペア内の各インターフェイスは別の VRF インスタンスに関連付けられます。VASI 仮想インターフェイスは、これら 2 つの VRF インスタンス間で切り替える必要がある、すべてのパケットのネクストホップ インターフェイスです。VASI インターフェイスは、VRF インスタンス間にファイアウォールまたは NAT を設定するためのフレームワークを提供します。

各インターフェイス ペアは、異なる 2 つの VRF インスタンスに関連付けられています。ペアリングは、vasileft インターフェイスが自動的に vasiright インターフェイスへのペアとなるように、2 つのインターフェイスのインデックスに基づいて自動的に行われます。たとえば、下の図では、vasileft1 と vasiright1 は自動的にペアになり、vasileft1 に入るパケットは vasiright1 に内部的に渡されます。

VASI インターフェイスでは、内部ボーダー ゲートウェイ プロトコル(IBGP)、Enhanced Interior Gateway Routing Protocol(EIGRP)、および Open Shortest Path First(OSPF)を使用して、スタティック ルーティングまたはダイナミック ルーティングのいずれかを設定できます。

次の図は、同じデバイスの VRF 間 VASI 設定を示しています。

Figure 1. VRF 間 VASI 設定
VRF 間 VASI が同じデバイス上で設定されている場合、パケット フローは次の順序で発生します。
  1. パケットが VRF 1(ギガビット イーサネット 0/2/0.3)に属する物理インターフェイスに入ります。

  2. パケットを転送する前に、VRF1 ルーティング テーブルでフォワーディング ルックアップが実行されます。Vasileft1 がネクスト ホップとして選択され、存続可能時間(TTL)値がパケットから引かれます。通常、フォワーディング アドレスは VRF のデフォルト ルートに基づいて選択されます。ただし、フォワーディング アドレスはスタティック ルートまたは学習したルートになる可能性もあります。パケットは vasileft1 の出力パスに送信されてから、vasiright1 入力パスに自動的に送信されます。

  3. パケットが vasiright1 に入ると、VRF 2 ルーティング テーブルでフォワーディング ルックアップが実行され、TTL が再度減らされます(このパケットでは 2 回目)。

  4. VRF 2 はパケットを物理インターフェイス、ギガビット イーサネット 0/3/0.5 へ転送します。

次の図は VASI がマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)VPN 設定で機能するしくみを示します。


Note


次の図で、MPLS はギガビット イーサネット インターフェイスで有効になっていますが、MPLS トラフィックは VASI ペア間ではサポートされていません。


Figure 2. MPLS VPN 設定を使用する VASI
VASI がマルチプロトコル ラベル スイッチング(MPLS)VPN を使用して設定されている場合、パケット フローは次の順序で発生します。
  1. パケットが VPN ラベルを持つ MPLS インターフェイスに到着します。

  2. VPN ラベルがパケットから取り除かれ、VRF 2 でフォワーディング ルックアップが実行され、パケットが vasiright1 に転送されます。TTL 値がパケットから引かれます。

  3. パケットが入力パスの vasileft1 に入り、別のフォワーディング ルックアップが VRF1 で行われます。パケットが VRF1 の出力物理インターフェイス(ギガビット イーサネット 0/2/0.3)に送信されます。TTL がパケットから再度減らされます。

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートの設定方法

VRF とアドレス ファミリ セッションの設定

SUMMARY STEPS

  1. enable
  2. configure terminal
  3. vrf definition vrf-name
  4. address-family ipv6
  5. exit-address-family
  6. end

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

enable

Example:

Device> enable 
特権 EXEC モードを有効にします。
  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

configure terminal

Example:

Device# configure terminal 

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

vrf definition vrf-name

Example:

Device(config)# vrf definition VRF1 

Virtual Routing and Forwarding(VRF)ルーティング テーブル インスタンスを設定し、VRF コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 4

address-family ipv6

Example:

Device(config-vrf)# address-family ipv6 

アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを開始し、標準の IPv6 アドレス プレフィックスを伝送するセッションを設定します。

Step 5

exit-address-family

Example:

Device(config-vrf-af)# exit-address-family 

アドレス ファミリ コンフィギュレーション モードを終了して、VRF コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 6

end

Example:

Device(config-vrf)# end 

VRF コンフィギュレーション モードを終了して、特権 EXEC モードを開始します。

VASI サポート用のクラス マップとポリシー マップの設定

SUMMARY STEPS

  1. enable
  2. configure terminal
  3. ipv6 unicast-routing
  4. class-map type inspect match-any class-map-name
  5. match protocol name
  6. match protocol name
  7. exit
  8. policy-map type inspect policy-map-name
  9. class type inspect class-map-name
  10. inspect
  11. exit
  12. class class-default
  13. end

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

enable

Example:

Device> enable
特権 EXEC モードを有効にします。
  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

configure terminal

Example:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

ipv6 unicast-routing

Example:

Device(config)# ipv6-unicast routing

IPv6 ユニキャスト データグラムの転送を有効にします。

Step 4

class-map type inspect match-any class-map-name

Example:

Device(config)# class-map type inspect match-any c-map

検査タイプ クラス マップを作成し、QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 5

match protocol name

Example:

Device(config-cmap)# match protocol icmp

指定されたプロトコルに基づいて、クラス マップ一致基準を設定します。

Step 6

match protocol name

Example:

Device(config-cmap)# match protocol tcp

指定されたプロトコルに基づいて、クラス マップ一致基準を設定します。

Step 7

exit

Example:

Device(config-cmap)# exit

QoS クラス マップ コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 8

policy-map type inspect policy-map-name

Example:

Device(config)# policy-map type inspect p-map

プロトコル固有の検査タイプ ポリシー マップを作成して、QoS ポリシーマップ コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 9

class type inspect class-map-name

Example:

Device(config-pmap)# class type inspect c-map

アクションの実行対象となるトラフィック クラスを指定し、QoS ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 10

inspect

Example:

Device(config-pmap-c)# inspect

ステートフル パケット インスペクションをイネーブルにします。

Step 11

exit

Example:

Device(config-pmap-c)# exit

QoS ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、QoS ポリシー マップ コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 12

class class-default

Example:

Device(config-pmap)# class class-default
定義済みのデフォルト クラスにポリシー マップ設定を適用して、QoS ポリシー マップ クラス コンフィギュレーション モードを開始します。
  • 設定済みクラス マップの一致基準のいずれともトラフィックが一致しない場合、事前に定義されたデフォルト クラスに誘導されます。

Step 13

end

Example:

Device(config-pmap-c)# end

QoS ポリシーマップ クラス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

VASI サポートのゾーンおよびゾーン ペアの設定

SUMMARY STEPS

  1. enable
  2. configure terminal
  3. zone security zone-name
  4. exit
  5. zone-pair security zone-pair-name source source-zone destination destination-zone
  6. service-policy type inspect policy-map-name
  7. exit
  8. interface type number
  9. vrf forwarding vrf-name
  10. no ip address
  11. zone member security zone-name
  12. ipv6 address ipv6-address/prefix-length
  13. ipv6 enable
  14. negotiation auto
  15. exit
  16. interface type number
  17. no ip address
  18. ipv6 address ipv6-address/prefix-length
  19. ipv6 enable
  20. negotiation auto
  21. end

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

enable

Example:

Device> enable 
特権 EXEC モードを有効にします。
  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

configure terminal

Example:

Device# configure terminal 

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

zone security zone-name

Example:

Device(config)# zone security in 
セキュリティ ゾーンを作成し、セキュリティ ゾーン コンフィギュレーション モードを開始します。
  • ゾーン ペアを作成するには 2 つのセキュリティ ゾーン(送信元ゾーンと宛先ゾーン)が設定に含まれる必要があります。

  • ゾーン ペアでは、送信元ゾーンまたは宛先ゾーンとしてデフォルト ゾーンを使用できます。

Step 4

exit

Example:

Device(config-sec-zone)# exit 

セキュリティ ゾーン コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 5

zone-pair security zone-pair-name source source-zone destination destination-zone

Example:

Device(config)# zone-pair security in-out source in destination out 
ゾーン ペアを作成し、セキュリティ ゾーンペア コンフィギュレーション モードを開始します。
  • ポリシーを適用するには、ゾーン ペアを設定する必要があります。

Step 6

service-policy type inspect policy-map-name

Example:

Device(config-sec-zone-pair)# service-policy type inspect p-map 
ポリシー マップをトップレベル ポリシーに関連付けます。
  • ゾーンのペア間でポリシーが設定されない場合、トラフィックはデフォルトでドロップされます。

Step 7

exit

Example:

Device(config-sec-zone-pair)# exit

セキュリティ ゾーンペア コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 8

interface type number

Example:

Device(config)# interface gigabitethernet 0/0/0 

インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 9

vrf forwarding vrf-name

Example:

Device(config-if)# vrf forwarding VRF1

インターフェイスまたはサブインターフェイスに Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスまたは仮想ネットワークを関連付けます。

Step 10

no ip address

Example:

Device(config-if)# no ip address

IP アドレスを削除するか、IP 処理をディセーブルにします。

Step 11

zone member security zone-name

Example:

Device(config-if)# zone member security in

インターフェイスをセキュリティ ゾーンにアタッチします。

Step 12

ipv6 address ipv6-address/prefix-length

Example:

Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:2:1234/64 

IPv6 の一般的なプレフィックスに基づいて IPv6 アドレスを設定し、インターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 13

ipv6 enable

Example:

Device(config-if)# ipv6 enable 

明示的な IPv6 アドレスが設定されていないインターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 14

negotiation auto

Example:

Device(config-if)# negotiation auto 

ギガビット イーサネット インターフェイス上で速度、デュプレックス モード、およびフロー制御のアドバタイズをイネーブルにします。

Step 15

exit

Example:

Device(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

Step 16

interface type number

Example:

Device(config)# interface gigabitethernet 0/0/1 

インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 17

no ip address

Example:

Device(config-if)# no ip address

IP アドレスを削除するか、IP 処理をディセーブルにします。

Step 18

ipv6 address ipv6-address/prefix-length

Example:

Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:3:1234/64 

IPv6 の一般的なプレフィックスに基づいて IPv6 アドレスを設定し、インターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 19

ipv6 enable

Example:

Device(config-if)# ipv6 enable 

明示的な IPv6 アドレスが設定されていないインターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 20

negotiation auto

Example:

Device(config-if)# negotiation auto 

ギガビット イーサネット インターフェイス上で速度、デュプレックス モード、およびフロー制御のアドバタイズをイネーブルにします。

Step 21

end

Example:

Device(config-if)# end 

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

VASI インターフェイスの設定

SUMMARY STEPS

  1. enable
  2. configure terminal
  3. interface type number
  4. vrf forwarding vrf-name
  5. ipv6 address ipv6-address/prefix-length link-local
  6. ipv6 address ipv6-address/prefix-length
  7. ipv6 enable
  8. no keepalive
  9. zone member security zone-name
  10. exit
  11. interface type number
  12. ipv6 address ipv6-address/prefix-length link-local
  13. ipv6 address ipv6-address/prefix-length
  14. ipv6 enable
  15. no keepalive
  16. exit
  17. ipv6 route ipv6-prefix/prefix-length interface-type interface-number ipv6-address
  18. ipv6 route vrf vrf-name ipv6-prefix/prefix-length interface-type interface-number ipv6-address
  19. end

DETAILED STEPS

  Command or Action Purpose

Step 1

enable

Example:

Device> enable
特権 EXEC モードを有効にします。
  • パスワードを入力します(要求された場合)。

Step 2

configure terminal

Example:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 3

interface type number

Example:

Device(config)# interface vasileft 1

VASI インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 4

vrf forwarding vrf-name

Example:

Device(config-if)# vrf forwarding VRF1

インターフェイスまたはサブインターフェイスに Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスまたは仮想ネットワークを関連付けます。

Step 5

ipv6 address ipv6-address/prefix-length link-local

Example:

Device(config-if)# ipv6 address FE80::8EB6:4FFF:FE6C:E701 link-local

インターフェイスの IPv6 リンクローカル アドレスを設定し、そのインターフェイスでの IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 6

ipv6 address ipv6-address/prefix-length

Example:

Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:4:1234/64

IPv6 の一般的なプレフィックスに基づいて IPv6 アドレスを設定し、インターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 7

ipv6 enable

Example:

Device(config-if)# ipv6 enable

明示的な IPv6 アドレスが設定されていないインターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 8

no keepalive

Example:

Device(config-if)# no keepalive

キープアライブ パケットをディセーブルにします。

Step 9

zone member security zone-name

Example:

Device(config-if)# zone member security out

インターフェイスをセキュリティ ゾーンにアタッチします。

Step 10

exit

Example:

Device(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

Step 11

interface type number

Example:

Device(config)# interface vasiright 1

VASI インターフェイスを設定し、インターフェイス コンフィギュレーション モードを開始します。

Step 12

ipv6 address ipv6-address/prefix-length link-local

Example:

Device(config-if)# ipv6 address FE80::260:3EFF:FE11:6770 link-local

インターフェイスの IPv6 リンクローカル アドレスを設定し、そのインターフェイスでの IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 13

ipv6 address ipv6-address/prefix-length

Example:

Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:4:1234/64

IPv6 の一般的なプレフィックスに基づいて IPv6 アドレスを設定し、インターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 14

ipv6 enable

Example:

Device(config-if)# ipv6 enable

明示的な IPv6 アドレスが設定されていないインターフェイスにおける IPv6 処理をイネーブルにします。

Step 15

no keepalive

Example:

Device(config-if)# no keepalive

キープアライブ パケットをディセーブルにします。

Step 16

exit

Example:

Device(config-if)# exit

インターフェイス コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに入ります。

Step 17

ipv6 route ipv6-prefix/prefix-length interface-type interface-number ipv6-address

Example:

Device(config)# ipv6 route 2001::/64 vasileft 1 2001::/64

スタティック IPv6 ルートを確立します。

Step 18

ipv6 route vrf vrf-name ipv6-prefix/prefix-length interface-type interface-number ipv6-address

Example:

Device(config)# ipv6 route vrf vrf1 2001::/64 vasiright 1 2001::/64

IPv6 アドレスのすべての VRF テーブルまたは特定の VRF テーブルを指定します。

Step 19

end

Example:

Device(config# end

グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードを開始します。

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートの設定例

例:VRF とアドレス ファミリ セッションの設定

Device# configure terminal 
Device(config)# vrf definition VRF1 
Device(config-vrf)# address-family ipv6
Device(config-vrf-af)# exit-address-family
Device(config-vrf)# end 

例:VASI サポート用のクラス マップとポリシー マップの設定

Device# configure terminal
Device(config)# ipv6-unicast routing
Device(config)# class-map type inspect match-any c-map
Device(config-cmap)# match protocol icmp
Device(config-cmap)# match protocol tcp
Device(config-cmap)# match protocol udp
Device(config-cmap)# exit
Device(config)# policy-map type inspect p-map
Device(config-pmap)# class type inspect c-map
Device(config-pmap-c)# inspect
Device(config-pmap-c)# exit
Device(config-pmap)# class class-default
Device(config-pmap-c)# end

例:VASI サポート用のゾーンとゾーン ペアの設定

Device# configure terminal
Device(config)# zone security in
Device(config)# exit
Device(config)# zone security out
Device(config)# exit
Device(config)# zone-pair security in-out source in destination out
Device(config-sec-zone-pair)# service-policy type inspect p-map
Device(config-sec-zone-pair)# exit 
Device(config)# interface gigabitethernet 0/0/0
Device(config-if)# vrf forwarding VRF1
Device(config-if)# no ip address
Device(config-if)# zone member security in
Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:2:1234/64 
Device(config-if)# ipv6 enable
Device(config-if)# negotiation auto 
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface gigabitethernet 0/0/1
Device(config-if)# no ip address
Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:3:1234/64
Device(config-if)# ipv6 enable
Device(config-if)# negotiation auto 
Device(config-if)# end

例:VASI インターフェイスの設定

Device# configure terminal
Device(config)# interface vasileft 1
Device(config-if)# vrf forwarding VRF1
Device(config-if)# ipv6 address FE80::8EB6:4FFF:FE6C:E701 link-local
Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:4:1234/64
Device(config-if)# ipv6 enable
Device(config-if)# no keepalive
Device(config-if)# zone-member security out
Device(config-if)# exit
Device(config)# interface vasiright 1
Device(config-if)# ipv6 address FE80::260:3EFF:FE11:6770 link-local
Device(config-if)# ipv6 address 2001:DB8:4:1234/64
Device(config-if)# ipv6 enable
Device(config-if)# no keepalive
Device(config-if)# exit
Device(config)# ipv6 route 2001::/64 vasileft 1 2001::/64
Device(config)# ipv6 route vrf vrf1 2001::/64 vasiright 1 2001::/64
Device(config)# end      

ファイアウォール ステートフル シャーシ間冗長性に関する追加情報

関連資料

関連項目

マニュアル タイトル

Cisco IOS コマンド

『Master Command List, All Releases』

セキュリティ コマンド

シスコのテクニカル サポート

説明

リンク

右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/index.html

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートに関する機能情報

次の表に、このモジュールで説明した機能に関するリリース情報を示します。この表は、ソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェアリリースだけを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェアリリースでもサポートされます。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェアイメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator にアクセスするには、www.cisco.com/go/cfn に移動します。Cisco.com のアカウントは必要ありません。
Table 1. VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポートに関する機能情報

機能名

リリース

機能情報

VASI インターフェイス経由の IPv6 ゾーンベース ファイアウォール サポート

Cisco IOS XE リリース 3.7S

この機能は、IPv6 ファイアウォール経由の VASI インターフェイスをサポートします。この機能により、アクセス コントロール リスト(ACL)、ネットワーク アドレス変換(NAT)、ポリシング、ゾーンベース ファイアウォールなどのサービスを、2 つの異なる Virtual Routing and Forwarding(VRF)インスタンスの間を流れるトラフィックに適用できます。VASI インターフェイスは、ルート プロセッサ(RP)とフォワーディング プロセッサ(FP)の冗長性をサポートします。VASI インターフェイスは IPv4 および IPv6 ユニキャスト トラフィックをサポートします。

この機能について導入または変更されたコマンドはありません。