ACL 管理性を使用した IP アクセス リスト データの表示及びクリアに関する情報
ACL 管理性の利点
Cisco IOS リリース 12.4(6)T 以前では、Cisco IOS ソフトウェア内の ACL インフラストラクチャは、ACL 内の各 ACE に対するグローバル統計情報を維持するだけでした。この方法によって、1 つの ACL が複数のインターフェイスに適用される場合、維持された ACE 統計情報は、その ACL が適用されるすべてのインターフェイス上で一致(ヒット)する着信および発信パケットの合計数となります。
ただし、ACE の統計情報がインターフェイスごとおよび着信または発信トラフィック方向ごとに維持される場合、ネットワーク デバイスの様々なインターフェイスにおける着信および発信トラフィック パターンの特定の詳細および ACE の効率性を表示できます。このような情報は、特定のインターフェイス上に着信する攻撃に対するデバイスの保護に役立ちます。
インターフェイス レベルの ACL 統計情報のサポート
Cisco IOS リリース 12.4(6)T により、Cisco IOS ソフトウェア内の ACL インフラストラクチャは、インターフェイスごとの、および ACL に対する着信または発信トラフィック方向ごとの ACE 統計情報の保守、表示、およびクリアをサポートするよう、拡張されます。このサポートは、『インターフェイス レベルの統計情報のサポート』と呼ばれます。
Note |
同じアクセス グループ ACL が他の機能によっても使用された場合、保持されているインターフェイス統計情報は、パケット一致が他の機能によって検出される際に、更新されません。この例では、ACL のために維持される、すべてのインターフェイス レベル統計情報の合計は、その ACL に対するグローバル統計情報を集約していない場合があります。 |