RFC 430x IPsec サポート フェーズ 1
RFC 430x IPsec サポートフェーズ 1 機能は、RFC 4301 で規定されているインターネット キー エクスチェンジ(IKE)と IPsec の動作を実装します。
RFC 4301 は IPsec に準拠したシステムの基本アーキテクチャを規定しています。RFC 4301 には、IPv4 と IPv6 の両方の環境で、IP レイヤのトラフィックに一連のセキュリティ サービスを提供する方法が記載されています。RFC 430x IPsec サポート フェーズ 1 機能は、Cisco IOS ソフトウェア上の次の RFC 4301 実装をサポートします。
- Security association (SA) lifetime :IPSec とインターネット キー エクスチェンジ(IKE)またはインターネット キー エクスチェンジ バージョン 2(IKEv2)間のセキュリティ アソシエーションのライフタイムは認証証明書のライフタイムを超えないようにする必要があります。
- OPAQUE selectors :OPAQUE は、対応するセレクタフィールドが検証に使用できないことを示します。IKEv2 が OPAQUE セレクタに遭遇すると、IKEv2 はスキップして、OPAQUE セレクタを処理せず、ポリシー検証のために次のセレクタに移動します。
- Explicit Congestion Notification (ECN) support :ECN は、IPsec パケットの復号時に伝播されるため、パケットの送信元と宛先がネットワーク内で発生した輻輳を認識することが保証されます。
- Fragment processing :ピアは、同じトンネル内で初期フラグメントと非初期フラグメントを送信しないようにする必要があります。初期フラグメントと非初期フラグメントを伝送するためのトンネル モード SA と非初期フラグメント用のトンネル モード SA を分ける必要があります。IPsec ピアは、バイパス トラフィックに適合するために、パケットの破棄とステートフル フラグメント チェックをサポートする必要があります。
- Do not fragment-(DF) bit processing :DF ビット処理は、SA 単位で設定する必要があります。
- Dummy packet generation support :トラフィックが IPsec SA トンネル経由で流れている場合に IPsec SA 経由でダミーパケットを送信してパケットをカプセル化できる必要があります。